私が有機jas認証を取得するまで~取得までの流れと費用や検査内容(2年目)

こんにちは。

宮崎県で、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

この記事は有機jas認証について、こんな疑問を持っている方のために書きました。

 

★有機jas認証農家って一般の農家と何が違うのかな?

★有機jas認証ってどうしたら取得できるのかな?

★取得のための費用ってどのくらいかかるのかな?

★資料の提出や流れ、取得にあたっての苦労話ってあるのかな?

 

この記事を読めば、有機jas認証についてのあれやこれやについて理解が深まると思います。

中々表に出てこないこれらの話。

実は、有機jas認証を取得した私が思っていた疑問です

今日は、私が、1年目に書類審査で落ちて、2年目に再び有機jas認証を申請して判定結果がでるまでの、失敗談を含めたお話す。

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

※この記事は前記事、「私が有機jas認証を取得するまで~取得までの流れと費用や検査内容(1年目)」の続きになりますので、興味のある方はこちらも併せてご覧ください。

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再申請までに行ったこと

平成30年7月に書類審査で落ちたことは、前記事で詳しくお話しました。

最後に、ダメな原因であった「自家製唐辛子スプレー」を使ったのが、平成30年の4月でした。

なので、次の申請は1年以上期間を空けた平成31年の5月と目標を決めました。

再申請までに気をつけたことは「余計なことは何もしないこと」。

結局、「立派な野菜をたくさん作ろう」という私の欲が、必要のないたくさんの窒素肥料を与えました。

そして、それが原因で害虫が発生し苦肉のトウガラシスプレー散布に至りました。

※肥料を与えすぎると虫が寄ってくる話は「色の濃い野菜は栄養がある?知っておきたい安全な野菜選びの豆知識に書いていますのでご参考下さい。

私はただ、「種や苗を地に下ろすだけ。後は基本的に見守る。」ということを徹しました。

とは言え、何も栄養を与えずに野菜が育つほど地力がないので、自家製ぼかし肥自家製堆肥2つの肥料を自分で作り、ほんの少しだけ与えました

※この2つの前回の反省を踏まえて、認証機関に確認を取りました。

肥料を自分で作ることで、窒素濃度を調整出来ますし、畑に何を投入しているのか原材料から自分で説明出来るからです。

不思議とこの方法に変えてからは、害虫にやられることが無くなりました。

なので、農薬関係は1滴も使用していません。

後は、育苗や種まき、草取りや追肥、収穫などの日々の記録をしっかりとるだけです。

認証までの一連の流れと費用

有機jas認証までの一連の流れは、以下のようになります。

0.有機JAS講習会を受講→1.申請書を事務局に提出→2.手数料納付→3.検査員によるほ場と書類の検査→4.交通費納付→5.認定書交付

以下順を追ってお話していきます。

0.有機JAS講習会を受講

申請書を提出するためには、講習会を受講し受講終了書をもらう必要があります。

私の場合、前年(H30)に申請書を提出する前に受講しておきました。

テストとかではなく、有機JASについて法令解説や検査制度についてなど1日間みっちり講義を聞きます

1.申請書を事務局に提出

平成31年5月に、栽培記録や認証機関が指示した申請書類一式を提出しました。

認証機関は全国にいくつかありますが、自分で選ぶことができます

後々、検査官がほ場にやってくることを考えると、自分の畑がある場所から一番近い認証機関がいいと思いました。

私の場合、一番近かったのが鹿児島県有機農業協会を選びました。

申請書類一式は認証機関のWEBサイトにありますので、ダウンロードして必要事項を記入し、担当者にメールで送りました。

それはそれは膨大な資料です。

1年間の栽培記録やほ場の図面、使った資材がjasで認められたものなのかの証明書、収穫後の出荷工程・・・・

私の場合は栽培記録まで含めると数百ページになりました。

ちなみに前年度は、この提出した書類一式の中から、「自家製唐辛子スプレー」の使用が問題となり失格となりました。

ここまでは、費用はかかりません

2.手数料納付

有機jas認証を取得するためには、お金がかかります。

日本の場合は、生産者が自腹で認証費用を払います。

認証費用は個人か法人かや申請するほ場の面積で決まっています。

私の場合は個人で申請面積も6a程度と小さかったので、最も安い手数料だったと思います。

書類審査に合格すると、認証機関から請求書が送られてきますので、所定の金額を納付します。

3.検査員によるほ場と書類の検査

手数料の納付が終わると、認証機関から検査員が通知されます。

検査員は私が認証機関に提出した資料をしっかり読み込み、実際に私の畑をチェックしにきます

検査の日は、検査員から私の携帯電話に直接連絡があり、お互いの都合が合う日を調整します。

初めての検査だったので、当日は朝からそわそわ落ち着きません。

検査官にもよると思うのですが、私の場合はお昼の1時から4時くらいまで。その日の流れは、以下のとおりです。

・検査官にほ場の概要や作物について口頭で説明

・その後、畑や農機具収納倉庫を歩きながら隈なくチェック

 ※この際、検査官から色々質問されますので、正直に日々の管理状況を説明します。

・現地でのチェックが終わると、室内で検査官の指摘事項などを聞く

私は、「不適合事項」もなく、その日は無事検査が終了しました

4.交通費納付

検査が終わって数日すると、先日の検査の際にかかった検査員の交通費を支払うよう請求書が届きます。

そうなんです。

これも検査を受ける生産者が自腹です

検査員が遠くから来られるほどこの金額は高くなります。

私の場合、お隣の鹿児島県だったので比較的少額ですみました。

2.手数料納付と合わせると、私が初年度に有機jas認証費用としてかかったお金は、合計で55,030円となります。

これでも一般の方に比べるとかなり安い方だと思います。

自分が選ぶ認証機関によって手数料や交通費の規定が異なるので、認証機関を選ぶ際にはこれらを必ず確認しておいた方がいいでしょう。

5.認定書の交付

交通費の納付が終わると、認証機関は検査官が作成した検査報告書を基に内部で判定回を開催するようです。

ちなみに、この判定回には実際に畑に来た検査官は出席しないとのこと

この判定回が終わった数日後、めでたく有機jas認定書が交付されます。



最後に落とし穴!判定回を2回開催

実は、最後の判定回でもまた落とし穴がありました。

判定回に出席している委員が、「育苗」について「どこで苗を育てているのか?」と指摘があったそうです。

私は育苗施設など持っていなく、庭先に苗を並べて簡単に育苗しているだけなので、申請書類の中で育苗施設を「持っていない(該当なし)」と書いて提出していたのです。

当日来られた検査官には、「ここで育苗しています」と説明してOKだったのですが、その判定委員は実際、育苗場所を見たことはないので、気になったようです。

そこが問題となって、結局、1回目の判定回では合格できませんでした

認証機関に、育苗している場所の図面(単なるお庭)と育苗に関係する様式を再度提出して、1ケ月後に開催される判定会にかけてもらいやっと合格しました。

判定会は毎月1回開催のようなので、1回目でダメだった時は、2回目はその1ケ月後となるのです

なぜ、判定委員が育苗場所を気にしたのか?

恐らく、私が育苗している場所が農薬を使っている田んぼや畑に隣接していないかを知りたかったと思います。

もし隣接していれば、有機jasは周りから農薬が飛んでこないように対策をする必要があるからです

まとめ

もっと簡単に認証を取得できると思っていましたが、甘い考えでした。

私はデキが悪いので、1回目は不合格。

2年目も判定回に2回かけてもらいやっと認証を取得することができました。

 

 

私がこの記事を読んでくれたあなたに伝えたいのは、有機jas認証を取得している生産者は、ここまでして自身の作る農産物の品質を高めようと日々、努力していること

 

 

そして、そのような農産物や加工品は消費者目線で、第三者から厳格に様々な視点からチェックされているということです。

特に、第三者からの厳しいチェックは自然農などにない、有機jas認証だけが持つ特徴だと思います

 

 

生産者は認証取得後も毎年、厳しい検査を受ける必要がます

当然、その検査費用や検査員こ交通費用は自腹です。

 

 

なぜ、そこまでして有機jas認証を取得する必要があるのか?

 

生産者は、自己流や甘えが許されない世界に身を置き、何か問題が起きれば処罰される覚悟を背負って、消費者に質の高い農産物を提供したいと思っているのです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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