【要注意】有機JAS認証の取得費用は認証機関で違う【小規模農家向け】

本記事のテーマ(説明画像)

この記事は、有機JAS取得を検討している小規模農家向けの記事です。

✔本記事の想定読者

・有機JAS認証の取得費用は、いくらかかるか知りたい

・有機JAS認証の取得を考えているが、自分でも払える金額かな?

本記事は、こんな方の悩みに答える記事になっています。

✔本記事の内容

この記事では、以下のようなことが書かれています。

・【要注意】有機JAS認証の取得費用は認証機関で違う

【要注意】有機JAS認証の取得費用は認証機関で違う(説明画像)

・有機JASは毎年費用が発生する【取得費用だけで油断するな】

有機JASは毎年費用が発生する【取得費用だけで油断するな】(説明画像)

✔本記事の信頼性

この記事を書いている僕は、サラリーマンを辞めて研修等なしで全くのゼロから農業を始め、有機JAS認証を取得しました。

そして、現在は有機JASの検査員としても働いています。

そんな僕が書く記事なので、信頼性は高いと思います。

スポンサーリンク



【要注意】有機JAS認証の取得費用は認証機関で違う

結論から言えば、規模の小さい農家でも、認証機関を上手く選べば、大きな負担なく有機JAS認証は取得可能です。

なぜなら、認証の取得費用は全国一律でないからです。

このことを知っていれば、取得費用がハードルの方は一気に道が開けると思います。

・有機JAS認証の取得費用はこんなに違う!

あなたが有機JAS認証の取得を考えているのであれば、申請書を提出する認証機関を選ぶ必要があります。

認証機関は、農林水産省のホームページ中からあなたが自由に選ぶことができます。

>>有機登録認証機関一覧

【参考】

以下の記事で、有機JAS認証取得の方法を具体的に解説しています。

本気で有機JAS認証の取得を考えている方には、参考になるはずです。

>>【完全ロードマップ】有機JAS認証の取り方:農家が手順を徹底解説

認証機関を選ぶ際に注意することが、取得にかかる費用です。具体的にいくつか、例を挙げておきますね。

※有機農産物の生産行程管理者認定で、最も安い区分を選定しています。

認証機関名取得費用参照リンク

有限会社リーファース

¥138,000>>参考元へジャンプ

株式会社アファス認証センター

¥109,200>>参考元へジャンプ

ビューローベリタスジャパン株式会社

¥102,000>>参考元へジャンプ

NPO法人高知県有機農業認証協会

¥91,500>>参考元へジャンプ

NPO法人鹿児島県有機農業協会

¥43,000>>参考元へジャンプ

上記は、僕のような個人の小規模生産者が申請して取得までにかかる費用です。

実際には、上記の額に検査員がほ場まで検査に来る交通費等を、支払う必要があります

・同一認証機関でも取得費用は区分によって異なる

同じ認証機関でも、経営規模や法人or個人などで、取得費用が異なります。

例えば、公益社団法人全国愛農会では、経営規模によって以下のように、取得費用は異なります。

申請ほ場面積認証手数料
10a以内

¥33,000

20a以内

¥35,750

30a以内

¥38,500

上記の場合も、検査官の交通費は別途必要です。

特定非営利活動法人  兵庫県有機農業研究会では、法人か個人かで取得費用に以下のような差があります。

 取得費用諸条件
個人¥50,000

圃場面積:0.5ha以下の場合

検査時間:3時間未満の場合

法人¥88,000

圃場面積:1.0ha以下の場合

検査時間:3時間未満の場合

上記の場合も、検査官の交通費は別途必要です。

この記事を見てくれている方は、規模が小さい個人経営の方が多いはずなので、ほ場面積が細分化され、安く設定されている方がお得ですよね。

・小規模農家は取得費用が安い認証機関を選ぶべき

あまりの値幅の大きさに、驚かれた方も多いと思います。あなたが特に理由がなければ、取得費用が安い認証機関を選べば良いでしょう。

なぜなら、どの機関を選んでも、有機JASマークを農産物に貼って、国が認めた正規のオーガニック品として販売できるからです。

最終目的がそうであるなら、負担が少ない方がいいですよね。

・検査官の交通費も農家負担【近場の認証機関がいい理由】

もう一つ注意しておくことが、検査官の交通費です。

記事内でも、誤解がないように「交通費は別途」と記載しました。

実は、有機JAS認証の取得には、取得にかかる費用だけでなく、検査官がほ場に来て検査する交通費も払う必要があります。

これも、僕ら農家負担です。

検査官の交通費は実費としている認証機関が多いです。

例えば、九州の農家が東北地方の認証機関に申請して、東北地方の検査官が飛行機で来ると、農家の負担は大きくなります。

なので、理由がない限り、認証機関はあなたのお住いの近くから選ぶべきです。

有機JASは毎年費用が発生する【取得費用だけで油断するな】

ちょっと悲観するかもしれませんが、一度、認証を取得すると、毎年継続して認証機関から検査を受ける必要があります。

年次調査手数料と併せて、検査官の交通費も自腹なので取得後にかかる費用も重要になります

・年1回の次検査も認証機関でこんなに違う!

初回の取得時と同様に、年1回の年次検査も認証機関によって費用に大きな差があります

 

有機農産物の生産行程管理者認定で、最も安い区分を選定して紹介します(検査官の交通費を含んでいません)。

証機関名検査費用参照リンク

SGSジャパン株式会社

¥254,000>>参考元へジャンプ

有限会社オー・シー・アイ・エー・ジャパン

¥100,000>>参考元へジャンプ

ビューローベリタスジャパン

¥72,000>>参考元へジャンプ

おおいた有機農業研究会

¥41,000>>参考元へジャンプ

ホント、ピンきりです。大事なことなので、もう一度言います。

✓有機農産物を海外に輸出したい

✓有機飼料やオーガニックレストラン認証などを目指す

などの特殊な事情がない限りできるだけ取得費用や年次検査の費用が安い認証機関を選ぶべきですね。

まとめ:費用がかかっても有機JASを取得する意味はある

有機JASの取得費用を数十万と想定していた方にとっては、朗報だったかもしれません。

 

ちなみに、僕は、初回の認証取得に55,030円(検査官の交通費込み)、2年目以降の年次調査費用は45,000円(検査官の交通費込み)程度で済んでいます。

 

自分に適した認証機関を選べば、年間、数万程度でそこまで負担になりません。

 

ちなみに、「農家が費用をかけてまで有機JASを取得する意味はあるのか?」こんな声が聞こえてきそうですね。

 

僕の答えはYESです

 

・JAS法によって縛られるため、自分自身を厳しく律することができる

・自分の農産物を知らないお客様に、自分を信頼してもらうため

・自分の作る農産物に責任を持つ

 

僕は、このような理由で有機JAS認証を取得しています。

 

確かに、有機JAS認証を取得するだけでは農産物は売れるようになりません。

でも、有機JAS認証を武器にして販売戦略を立てることは可能です。

 

あなたも、有機JAS認証にチャレンジしてみませんか。必ず、何か見えるくるものがあるはずです。

 

==追伸==

有機JAS認証を本気で取得しようと思っている方は、以下の2本の記事もぜひご覧ください。

僕の経験、失敗事例や具体的な申請な流れや注意点等を記事にまとめていますので、必ず参考になるはずです。

>>無料レポート|これから有機JAS認証を取得する方へ!

>>【完全ロードマップ】有機JAS認証の取り方:農家が手順を徹底解説

 

もし、あなたがJAS認証取得で悩みや不安があるときは、以下のようなコミュニティもありますので、のぞいてみませんか?

きっと、同じ仲間が見つかるはずです。

✓【無料】個人農業者のお悩み解決・共有LINEチャットのご案内>>

 

スポンサーリンク





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする