小規模農家は有機jas認証を取得できる?【方法でなく目的が重要です】

規模の小さい個人経営で、有機jas認証の取得を考えている方向けの記事です。

★規模の小さい個人の農家が有機jas認証を取得することができるのか?

★有機jas認証を申請するには何から準備すればいいのだろう?

★有機jas認証を取得するために一番大切なことは何だろう?

記事ではこのような疑問や悩みに答えます。

 

一般の農家には敷居が高く、難しそうと思われている有機jas認証。規模が小さい個人農家であればビビってしまいますよね。

 

□■記事をあなたが読むメリット□■

・有機jas認証を取得の方法を調べる前に、まずは取得の目的をはっきりさせることの重要性に気付きます。

・規模が小さい個人経営のあなたが、有機jas認証申請までの一連の手順や方法が分かります

 

 

この記事を書いている僕は、わずか6aの家庭菜園級の畑で有機jas認証を取得し、子供の食と健康を専門にしたオーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営している変わり者です(笑)。

有機jasの認証取得には多くの失敗をしましたので、記事の信頼性は高いと思います。

 

それでは、早速話を進めていきましょう。

 

【話の前にちょっと紹介】

小規模有機農家である僕が、どのようにお客様を見つけていったのか?実際の売上金額や資金調達、物件探しや顧客の見つけ方など何かと役立つ情報です。ちょっぴり覗いてみませんか?

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小規模農家は有機jas認証を取得できる?

結論から言えば、規模の小さい個人の農家でも有機jas認証を取得することは可能です。

なぜなら、有機jas認証制度は法人や個人、申請に当たっての面積要件など一切関係ありません。jas制度について理解し、定められた事項を守っていれば誰でも申請できるからです。

そう強く断言できるのは、私の実体験からです。冒頭でも書きましたが、私は1人で野菜を作っていて、わずか6aの家庭菜園級の畑で有機jas認証を取得しました。

だから、例え「規模の小さい夫婦2人の個人経営でも大丈夫」。その高い志を維持しつつ、決して申請を諦めないで下さい

大事なのは取得方法ではなく取得目的

有機jas認証の取得に際して、「どうやったら取得できるのか?」という「取得する方法」の答えを探している方が多いと思うのですが、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

なぜあなたは有機jas認証を取得するのか?

突然の質問で失礼します。「なぜ、あなたは有機jasを取得しよう」と思ったのですか?

・他の農産物と付加価値を付けて高く売りたいから。

・有機jas認証(jasマーク)を取得すると他と差別化されるから。

・知り合いや取引先にススメられたから。

人によって理由は様々だと思いますが、大方、このような理由ではないでしょうか?

実は、有機jas認証を取得するためには、この質問に対してしっかり自分と向き合うことがとても大事です。

厳しいようですが、上記のような理由では取得した後にとても苦労することになります。

差別化だけではいずれ心が折れる

なぜ、このような理由で有機jas認証を取得すると苦労するのか?

結論から言えば、上記の理由の全てに消費者の目線がないからです。

・消費者が考える安全面や安心面に少しでも寄り添いたい

・第三者の視点で農産物を厳しくチェックしてもらい、質の高い農産物を市場に出したい

このように、購入してくれる消費者のことを第一に考えておかないと、例え有機jas認証を取得してもすぐに心が折れるでしょう。

なぜなら、消費者はたくさん安い野菜がある中から、割高なあなたの有機農産物を選ばないからです。

苦労して有機jas認証を取得し、有機マークを付けてたくさん野菜を出しても、隣に並ぶ安い「無農薬・無化学肥料」と書いてある”自称”有機野菜が売れていく現実に悲しくなり絶望します。

期待を裏切られた新米有機jas認証農家は、心が折れ翌年から一般の慣行農業に戻る方が多い現実があります。

有機jas認証はルールを守っていれば、誰でも取得できます。

しかし目的をはっきりさせてから申請しないと、有機農家として長くは続かないのです。

【参考】

有機農業初心者が失敗せずに生活していくための必要な知識や秘訣を、以下の記事で解説しています。

 ⇒⇒脱サラ農業は成功するのか【僕は脱サラ農業を後悔していません】

有機jas認証を申請する手順と方法

ここからは、前のセクションを読んで「それでも私は有機jas認証を取得するんだ」と強い意欲のある方だけ読み進めて下さい

このセクションでは、今日から有機jas認証の申請をする日まで、あなたがやるべきことを解説します。

以下に挙げる手順と併せて、有機jas認証の申請前に必ず確認しておく5つのことがあります超重要なので、本気で有機jas認証の取得を目指している方は是非ご覧ください

【手順1】今日から栽培の記録を録り始める

有機jas認証を取得する際には必ず、膨大な申請書類を提出する必要があります。その中で最も大事なのが、あなたが申請する日まで自分のほ場で行ってきた栽培の記録です。

具体的には、以下のことを毎日記録していきます。

いつ播種や定植をしたのか / いつほ場を耕したのか / どのような資材を使ったのか / いつ収穫してどのくらいの量をでこに出荷したのか 

記録の録り方は、作業日誌などに手書きでも構いませんし、あなたが認証を受ける機関(後ほど説明します)のwebサイトからダウンロードして、手書きやパソコンでも書いても構いません。

大事なのは、今日からあなたが有機jas認証を申請する日まで、ほ場でどのような管理をしてきたかが分かる記録です。

イメージがわくように、僕が認証を受けた機関からダウンロードした記録用紙を下に添付しておきますね(下画像)。

この様式でなくても、自分で記録しやすいスタイルに変えて記録を付けて下さい。

【手順2】登録認証機関と書類を申請する日を決める

有機jas認証を取得するためには、あなたが書類を提出し、ほ場の検査をお願いする「登録認証機関」を選ぶ必要があります

登録認証機関の選び方は、話すと長くなるので別記事で解説しますが、農林水産省のwebサイトでも閲覧可能です。

参考:農林水産省Webサイト「有機登録認証機関一覧」

まずは、あなたがこの中のどれか1つの「登録認証機関」を選んで、メールor電話orFAXで以下のような質問をしてみて下さい。

・有機jas認証を新規で取得したい

・令和○年▲月■日から農薬や化学肥料を使用せずにほ場を有機的に管理している

・この場合、有機jas認証の申請日はいつ頃できるのか

概ねこの3つの質問で担当者は、「令和○年の□月△日以降で申請をお願いします」と回答が得られるはずです。

ここで、あなたが有機jas認証を取得するために資料を揃えて提出する日が決まります。後は、化学肥料や農薬を使用せず、毎日の記録付けを繰り返すだけです。

【手順3】有機jas講習会を受講

先程の登録認証機関に連絡した際に、担当者から有機jas講習会の受講を勧められると思います。

なぜなら、有機JAS認証申請者は、事前に登録認証機関の指定するJAS講習会を修了することが義務付けされているからです。

登録認証機関にもよりますが、年に数回開催されていますので、早めに受講しておくとよいでしょう。

受講が終わると修了証がもらえますので、記載されている修了証番号が申請書提出時に必要となります。

【手順4】認定申請書の作成と提出

手順3の講習会で、認定申請書の作成についての解説や資料配布もあると思います。

インターネットから申請書をダウンロード(あるいは登録認定機関から資料を送付してもらって)、申請する日までに少しずつでも申請書の作成を進めておくとよいでしょう

初心者が1日で全て作れるような資料ではないので、時間があるときに少しずつでも進めておく必要があります。

参考までに、私がお世話になった登録認定機関の申請書式を添付しておきます。

認証機関によって書式は違ってきますが、どの機関もこれくらいのボリュームは覚悟しておいく必要があります。

⇒⇒認定申請書一式の事例

ちょっと余談【でも超重要】

手順には含めませんが、手順2で登録認証機関が決まり、日々の管理で悩むことがあったら、必ず登録認証機関に相談して下さい

特に、使う有機肥料や使用可能な薬剤など、ほ場で使用するものは、「大丈夫だろう」と自己判断を絶対にしないで下さい

私がこのように強く言う理由は、私自身、勝手に自己判断して1年目の審査で落ちたからです。これを読んでくれているあなたには失敗して欲しくありません。

~参考~

自己判断によって私が犯した過ちを、以下の記事にまとめています。申請に失敗したくない方は是非ご覧ください

まとめ

以上、小規模農家の有機jas認証取得に当たっての考え方から、認証申請書の提出まで解説しました。

最初は中々大変かと思いますが頑張って下さい。

ここまで読んでくれたあなたなら、きっと大丈夫です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【関連記事】

有機jas認証取得のメリットとデメリットを以下の記事で詳細に解説しています。取得前後のメリットとデメリットが気になる方は、以下の記事をご覧ください。

 ⇒⇒有機jas認証取得のメリットとデメリットの比較【体験者談です】

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