霜降り肉は日本だけの最高級肉なのか?目を向けるべき牛の健康状態

こんにちは。

宮崎県で、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

私の住んでいる宮崎県は畜産王国ですが、中でも宮崎牛は有名で、その知名度は全国クラス(県民でも中々手が出ない高級なお肉です)。

宮崎牛が全国で有名なのは、肉質と霜降りが素晴らしいから

この記事は、以下のようなことを調べている方のために書きました。

★霜降り肉はどのように作られるのか(どのような飼育方法なのか)?

★真っ白になるくらい脂肪が入り込んだ牛は病気にならないのか?

結論を言えば、「霜降り肉」とは牛が自然に生活していれば、決して見ることのできない不自然なお肉です。

記事を読めば、霜降り肉にするためには特殊な条件で育てることが必要なこと、そしてそれが牛本来の生活からかけ離れていることが分かると思います。

筋肉の中に脂肪が入り込む異常な状態。

そして、それを高級肉と放送するメディア。

日本人が大好きな霜降り肉の実態を、少しでも知ってもらえたらと思います。

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

スポンサーリンク




高級肉として食べるのは日本だけ?

今でこそ、海外の方も霜降り肉に興味を持ち始めたと聞きますが、世界の主流は霜降りではなく、ほぼ赤身肉です

日本はその赤身肉に、まるで芸術品のような綺麗で美しい脂肪を入れ込むように育てるのです。

中には、1枚のカットしたステーキ肉の半分以上が、赤身ではなく脂肪のお肉もあるとか。

そして、このようなお肉に、高いお金を払って食べているのは日本人だけです

筋肉の内部に脂肪を入れ込む霜降り技術は、海外から自由にお肉が輸入される対策(要は、海外のお肉より付加価値をつけるため)として、日本で発達した独自の技術です。 

そもそも、霜降り肉とは、海外の安いお肉に負けないよう、高級牛肉のブラン化を進めた生き残りをかけた畜産業界の切り札だったわけです

筋肉の間に脂肪が入り込む異常な肉

結論を言ってしまえば、霜降り肉は筋肉に脂肪が入り込んだ異常なお肉です

人間で考えてみて下さい。

適度な食事と運動で通常に生活していれば、脂肪は体内には溜まっていきません。

しかし、近年は運動不足のサラリーマンも多く、「メタボ」という言葉もあるように、内臓の周りに脂肪が付いたりする方もいます

しかし、よく考えてみると、お肉の中に赤い部分(筋肉)よりも白い部分(脂肪)が多い状態は、人間では中々見ることができないと思うのです

※いくら「メタボ」のヒトでも筋肉が真っ白くなるまで、脂肪が入り込むことはありません。

このようなお肉を生産するには、人間のコントロール下に置くことで初めて実現することです。

どうすれば、霜降り肉を作り出せるのか?

まずは、霜降りになりやすい牛を選抜していく、品種改良を行います

そしてもう一つが、脂肪細胞の増殖を抑えるビタミンAを、支障のない範囲で人為的に欠乏させること

要するに、人間が品種改良と、ビタミンAを恣意的に牛から奪わなければ、霜降り肉になるのは難しいということです

そして、そのように育てられた牛の健康状態はどうなるのか?

次のセクションで、お話ししたいと思います。

霜降り牛の健康状態

牛の健康状態を無視して、偏った飼料ばかり与え、ビタミンAを制限して自由に運動させないように管理された牛は病気になります。

人間もこのような生活をすれば、病気になりますよね。

目が見えなくなったり、関節炎や食欲喪失にもなったりする牛もいます

運動不足にして高カロリーのエサばかりを過剰に与えるので、消化器系や循環器系の病気も多くの牛が患っています

そのため、牛の内臓肉の多くは、廃棄されているのが現状です。

※内臓は、人間が食べることの出来る状態ではないのです。

もちろん、霜降り肉の全てがこのような状態とは言い切れません。

飼育が上手な生産者は、このような状態を極力回避しながら生産を試みていることでしょう。

ただ、牛本来の持つ本能を十分に発揮できる飼育方法(環境)でないことは明らかなのです。

そのような、不健康なお肉を食べた私達消費者が、健康になるはずがありません

霜降りが肉の旨味を奪う

そして、過剰な脂肪がお肉に入った霜降り肉は、旨味が少なくなります。

最高級の霜降り肉=最高のうま味や食味ではないのです。

農産物流通コンサルタントである山本譲二氏も、霜降り肉について次のように話しています。

うま味を生じるもととなる赤身肉の分量は、当たり前のことだがサシ(霜降り)と反比例の関係にある。

サシ(霜降り)が入れば入るほど赤身が減るので、遊離アミノ酸によるうま味の少ない肉になるということなのだ

引用:ビタミン欠乏で作る!「霜降り肉」の衝撃事実 山本譲二

海外の方が霜降り肉を好まない理由は、どうやらここにあるようです。

私も霜降り肉を食べたことがあるのですが、口に入った瞬間トローした脂分が溶け出てきます。

でも、しばらお肉を数回噛むと、お肉特有の旨味がなくただ繊維だけを噛んでいるようなそんな不思議な感覚になります。

霜降り肉は、本物のお肉を食べている感じがしないのです。

まとめ

いかがでしたか?

今日は霜降り肉の現実について書いてきました。

普通と違う飼育で、敢えて牛を病気にすうような飼育をする

そして、そのお肉は最高級のお肉として国内では高い価格で取引される

何だかとってもおかしなことだと思うのは、私だけでしょうか?

アニマルウェルフェア(家畜福祉)の観点からも、その飼育方法を考え直すべき時期にきているのではないかと思うのです。

海外の方が日本の畜産に対して、厳しい目を向けているのは紛れもない事実です。

家畜も病気にならず幸せに飼育される権利はあるし、私達も、幸せに育てられたお肉を食べたいとは思いませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

~関連記事~

海外の方が日本の畜産に厳しい目を向けている現実は「東京五輪の東京オリンピックのアニマルウェルフェア問題、日本の現状に悩む海外」で紹介していますのでご参考ください 。

 

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする