無農薬や減農薬ってどう違うの?~5分で分かる!農産物の表示の話

こんにちは。

やさいの庭 Chiisanateのオーナー 兼 有機野菜を作っている高城です。

 

 

青果コーナーには、「無農薬」、「減農薬」、「農薬削減」、「特別栽培」、「有機栽培」・・・実に様々な表示があります。

 

あなたは野菜を手にとって、「一体何がどう違うのだろう?」と考えたことはありませんか?

 

 

昔、農業の世界は言ったもの勝ち(でした)。

 

 

「収穫前には農薬は使っていないが、苗が小さかった頃は少し使っていた」

→とりあえず、残留はなさそうだし「無農薬」とでも書いておこう。

 

 

「有機肥料をたっぷり使って作りました。農薬は除草剤だけで野菜に直接かけていません」

→有機肥料を使っているし、野菜に直接農薬をかけていないので「有機栽培」と書いておこう。

 

 

以前は、このような農家独自の判断で自分の農産物に表示をしていました。

 

 

様々な表示は、消費者の混乱のもとです。

 

今日は、そんな分かりにくい農産物の表示を分かりやすくお話しします。

 

 

この記事を読んでいただければ、青果コーナーでも迷うことなく好みの野菜を選ぶことができるようになるはずです。

 

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「無農薬」や「減農薬」の表示はダメ!

以外に知られていませんが、実は、農産物の表示については決まりがあります。

 

「無農薬」や「減農薬」という表示はしてはいけないのです。

 

 

そうなった背景を説明しますね。

無農薬や減農薬という言葉は、消費者に以下のような誤解を与える可能性があります

 

<無農薬>

表示した農家は「無農薬」かもしれませんが、周りの畑から農薬が飛んできて農産物や畑の土に付着し残留していないのか?

 

<減農薬>

農薬の使用回数が削減されたのか?それとも使用する量が削減されたのか?またどの程度削減されているのか?

 

 

消費者目線で考えたときに、誤解を招くような表示は好ましくない。

そう考えた農水省は、平成16年に、「今後はこのように表示しましょう」というルールを作りました。

 

 

このルールに従えば、

 

無農薬 → 農薬:栽培期間中不使用

減農薬 → 節減対象農薬:当地比○割削減

 

とより詳しく正確に記載することになったのです。

 

 

なので、あなたがスーパーに行って、もし、これらの表示がなく「無農薬」や「減農薬」と表示された農産物があれば、ルール違反になります

 

農産物は農薬や肥料の使い方で3分類

今日、あなたに覚えてもらいたいのはここです。

農産物には、農薬や肥料の使い方で大きく3つに分ける事ができます

あなたがスーパーで購入する野菜も、この3つの中のどれかに必ず該当するはずです。

:慣行栽培農産物

農薬や化学肥料を普通に使う作り方です。

特別に農薬を減らしたり、肥料を減らしたりせずに栽培しています。

表示は「○○産トマト ¥300」のような品目と値段くらいしかありません

慣行栽培がどのくらいの農薬を使っているか知りたい方は、「危険な農薬をなぜ使う必要があるの?畑で考える農薬のお話」で詳しく書いていますのでご参考下さい。

2:有機栽培農産物

原則として収穫前3年間以上農薬や化学合成肥料を使用せず、第三者認証・表示規制もあるなど、国際基準に準拠した厳しい基準をクリアした農産物です。

正規の有機栽培農産物には、必ず下のような有機JASマークが付いています。

有機栽培については「有機野菜って何?知っておきたい有機農産物のお話」で詳しく書いていますので、詳しく知りたい方はご参考下さい。

JAS法という法律を遵守した農産物なので、表示違反は罰則規定があります

3:特別栽培農産物

慣行栽培農産物でもなく、有機栽培農産物にも該当しない農産物です。

「有機栽培ほど厳しくないが、慣行栽培よりこだわっている」

そんな農産物が該当します。

先程の無農薬や減農薬もこの中に分類されます。

JASのような第三者の認証はなく、法律ではなくガイドラインだけでルールが決まっているので、農家が表示違反しても罰則はありません

先程も書きましたが、表示には「農薬:栽培期間中不使用」や、「節減対象農薬:当地比○割削減」などと記載されています。

この3つの分類だけ頭に入れておけば十分です

普通のスーパーの青果コーナーは9割が慣行栽培農産物で、残り1割が有機栽培と特別栽培農産物というのが私の感覚です。

育てた場所が重要~特別栽培農産物の不思議~

有機農産物ほど安全面で厳しくないけど、農薬や肥料を普通に使う慣行栽培よりはこだわりのある特別栽培農産物。

 

ここでもう一つだけ、あなたに知っておいて欲しいことがあります。

 

 

農薬について言えば、「その地域の慣行栽培に比べて、使う農薬の回数が5割以下」であれば特別栽培農産物(農薬:栽培期間中不使用)と表示してもよい

 

となっていることです。

 

 

例えば、A地域のトマトの慣行栽培は農薬を30回使います。

B地域のトマトの慣行栽培は農薬を20回使います。

 

 

特別栽培農産物の農薬は地域の5割以下なので、A地域は半分の15回以下

B地域は半分の10回以下の使用回数で特別栽培農産物と呼べるのです。

 

 

そう、同じ特別栽培農産物でも、地域によって農薬の使用回数が異なるのです。

同じ特別栽培のトマトを買うのであれば、農薬の使用回数が少ないB地域がいいですよね。

 

まとめ

最後に今日のポイントをもう一度、書いておきますね。

 

★「無農薬」や「減農薬」の表示は、消費者に誤解を招くため使ったらいけない

 

★農産物は農薬や肥料の使い方で「慣行栽培農産物」、「有機栽培農産物」、「特別栽培農産物」の3つに分類できる

 

★特別栽培であっても、どの地域で作られたかが重要

 

 

今度、スーパーの青果コーナーに行った時、じっくりと農産物の表示を見てみて下さい。

 

この記事が、あなたの安全な農産物を選ぶ際の参考になればと思っています。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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