失敗しない有機jas認証を取得する方法【僕の実体験です:1年目】

オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

この記事は、初めて有機jas認証を受けるための方向け記事です。

・初めて有機jas認証を申請した人の生の声や体験談を聞きたい

・失敗せず一発で有機jas認証を取得するのに必要なことは?

この記事ではこのような悩みや疑問に答えます。

□■あなたが記事を読むメリット□■

・何も知らずに無謀にチャレンジすると審査に落ちることが分かる

・実は、有機jas認証の取得を決意した瞬間から審査は始まっていることが分かる

実は、初めて申請書を提出して書類審査に落ちました。そして、2年目の審査でやっと合格したできの悪い有機農家です。

今日は、1年目に有機jas認証を申請して判定結果がでるまでの、失敗談を含めた私のお話です。

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

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有機jas認証を取得しようと思った理由

このブログの管理者である私。

平成29年の6月に「子どもとオーガニック」をテーマにしたレストラン、やさいの庭 Chiisanateを宮崎県宮崎市にオープンさせました。

ママとお子様にオーガニック料理を提供する専門レストランですが、お店(私)自ら野菜を作り、妻が料理してお客様に提供します。

お店をオープンしてしばらくは、「農薬を使わずに野菜を作っています」と言っているだけでした(jas認証は取得していません)。

レストランでは多くの有機jas製品を使っているのに、自分のお店で作る野菜は有機jasでないことに違和感を感じていました。

自分の野菜を「有機野菜」として、堂々とお客様に提供するには、国の基準を満たした有機認証を取得する必要があります

取引する生産者や会社に、有機jas製品を求めている以上、自分が有機jas認証を避けていてはダメだと思ったのです。

そして、自ら作る野菜はお店に来店される小さなお子様から、妊娠中のお母さんまで食べてくれます。

このお店には、食に大変気を使っている方も多いので、絶対にお客様を裏切ることは出来ないし、誤りは許されないと思いました

なので、基準があり第三者から厳しくチェックしてもらえる有機jas認証が、生産者として、飲食店経営者として重要だと思いました

これが、私が有機jas認証を取得しようと思ったきっかけです。

甘くはない有機jas認証:書類審査で落ちた1年目

結果から先に言うと、初めて有機jas認証を申請した平成30年7月に書類審査で落ちました

これにはかなり凹みましたね。約1年間、次のような準備をしっかり行っていたのにです。

栽培記録を録り始める

ネットで色々調べると、日々の栽培記録がとても重要なことが分かりました。なので、自分が作る作物の記録を付けることから始めました。

僕は、年間100品目の野菜を作りますので、その記録はとても膨大なものになります。

登録認証機関に電話する

認証を受けるには、書類審査や畑での実地検査をしてくれる登録認証機関を探す必要があります。

私は宮崎県在住なので、最も近い登録認証機関『鹿児島県有機農業協会』を選びました。

そこに電話をして以下の確認をしました。

・記録の録り方や申請できる日

・認証にかかる費用や時間

有機jasの講習会を受講

初めて有機jas認証を申請する方は講習会の受講が義務付けられています。登録認証機関『鹿児島県有機農業協会』に電話した際に講習会の受講を勧められたので、講習会を受講しました。

認定申請書の作成と提出

忙しい業務の合間をぬって、膨大な申請書類の作成を行いました。少しずつやっていたので、1ケ月くらいはかかったと思います。分からないことは、ネットで調べまくりました。

こうして、有機jas基準を1年間守り、化学肥料や農薬・遺伝子組み換え肥料等も一切使用せず、自信を持って認定申請書を提出したのです。

結果は何と不合格!!

書類審査で落ちたため、検査官がほ場に来る実地検査すらありませんでした。

なぜ落ちたのでしょう。

~関連記事~

ここで書いた手順は、以下の記事で具体的に解説していますのでご参考下さい。

失敗した原因は自己流有機農業

jasの審査で引っかかった自家製唐辛子スプレー

 

有機的管理をしている中、一時期ですが、畑に害虫が多く発生しました。

手で虫を採っていては、間に合わないくらい被害が広がりました。

 

化学農薬を使用できないので、その代わりになるものをネットで調べると、「自家製唐辛子スプレー」が検索に引っかかりました。

台所の焼酎と自分の畑で採れた唐辛子から、虫を退治するスプレーを作るのです。

 

作り方・使い方は簡単。

台所にある焼酎「ホワイトリカー」に、唐辛子を漬け込み数日寝かした後、少々希釈して霧吹きで虫退治に使うだけ。

 

化学農薬を散布したわけではありません。

ネットでも「農薬を使わない有機農業の技」みたいなことが書いてありました。

 

それを数回、畑で使った後、しっかり栽培記録用紙に唐辛子スプレーの使用を記録しました。

 

 

この栽培記録を含めた申請書類一式を提出した後日、認証機関から連絡が来ました。

 

今回の認証は見送ります。

1年後(来年)再申請して下さい

 

あなたは、これの何が問題(ダメ)だったか分かりますか?

 

理由が分からない私は、すぐに何がダメだったのか理由を尋ねました。

すると、自家製唐辛子スプレーに使用した焼酎(ホワイトリカー)が問題だったと言うのです。

 

ホワイトリカーを製造する段階で、発酵助剤という化学薬品を使うとのこと。

有機の原則には「化学的に合成された物質の添加や、化学的な工程を経ずに作られた資材」を使う必要があります

それに違反していると言われました。

 

たったこれだけで、1年間を棒に振ることになりました。

 

ネットから拾った情報を信じ込んで、自己流有機農業だった自分が犯した失敗でした

 

僕が犯した2つの過ち

それでは、どうすればよかったのでしょう。

認証機関から言われたのは、畑に何か(農薬でも肥料など)投入するのに迷ったときには、必ず認証機関に相談することです。

有機jas農産物物は法律で定められた作り方があって、種を播いた瞬間から収穫・出荷するまで数え切れないくらいの決まり(約束)があります。

それを、一つでも無視することはできないのです。

この細かな決まりを、全て頭に入れている農家はまずいないでしょう。

判断に迷ったときは自分1人で判断せず、第三者の意見(認証機関)を取り入れる必要があります

そして、もう1つ。

これが最も重要ですが、虫の大発生を招いた自分の野菜作りが間違っていたことです。

恐らく、窒素肥料(有機肥料として使ったもの)が多すぎたのでしょう。

窒素肥料が多すぎると、野菜には虫にやられやすくなります。

栄養過多の不健康なメタボ野菜だからです。

参考:野菜の選び方を間違っていませんか?色の濃い野菜は栄養価が高い?

自分の肥料の与えすぎが、結果的に虫をおびき寄せ、唐辛子スプレーを使う羽目になったのです。

まとめ

書類審査に落ちるまでの1年間。

本当に化学肥料や化学農薬を使わずに、真面目に野菜を作ってきました。

 

たった1つの過ち(自家製トウガラシスプレーの使用)で、1年間を棒に振ることになったのです。

正直、2日間は立ち直れませんでしたね。

 

そして、有機jas認証の厳しさを改めて知る機会となりました。

ここまで厳しいのは、jasが農産物を口にする消費者の視点に立っているからでしょう。

 

この経験は私にとって、生涯忘れることの出来ないものとなりました。

そして、自分が有機jas認証製品を選んでいる正しさを、自ら証明したことになりました。

 

ちなみに、1年目の費用は書類審査だけだったので発生しませんでした

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

【あわせて読みたい】

2年目にもう一度リベンジ申請をしました。この記事では、実際にかかった費用や検査の内容など詳しく解説していますのでご参考下さい。

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