【日本初】アニマルウェルフェア認証とは【結論:第三者のお墨付き】

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✔記事の想定読者

・アニマルウェルフェア認証って何だろう?

・アニマルウェルフェア認証の基準や、認証事業者(製品)について知りたい

上記の疑問を持っている方向けの記事です。

記事の前半では、日本のアニマルウェルフェア畜産認証制度について。

後半では、海外のアニマルウェルフェア認証制度や、アニマルウェルフェアが求められる理由ついて解説します。

✔本記事の内容

この記事では、以下のようなことが書かれています。

【日本初】アニマルウェルフェア認証とは【結論:第三者のお墨付き】

【日本初】アニマルウェルフェア認証とは【結論:第三者のお墨付き】(説明画像)

海外のアニマルウェルフェア認証制度

海外のアニマルウェルフェア認証制度(説明画像)

なぜ、今、アニマルウェルフェア?【結論:世界の動きがそうだから】

なぜ、今、アニマルウェルフェア?【世界の動きがそうだから】(説明画像)

✔記事の信頼性

この記事を書いている僕は、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営しています。

オーガニックと食に精通した僕が書く記事なので、記事の信頼性は高いと思います。

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【日本初】アニマルウェルフェア認証とは【結論:第三者のお墨付き】

結論から先に言うと、アニマルウェルフェアの認証制度とは、日本で初めてアニマルウェルフェア(家畜福祉)を第三者の目により確認し、お墨付きを与える制度です。

もし、「アニマルウェルフェア」という言葉の意味が分からなければ、以下の記事から読むと理解が深まります。

>>アニマルウェルフェアを知ってる?安全な肉や卵の必須条件だよ

・アニマルウェルフェア製品を認証マークで判断

まず、この動画を見てアニマルウェルフェア畜産認証制度について、ざっくりと理解しましょう。

アニマルウェルフェアの認証制度は、「一般社団法人 アニマルウェルフェア畜産協会」によって作られ2016年から始まりました。

認証を受けると、下のようなロゴマークを掲示したり商品に添付したりできるようになります。

アニマルウェルフェア畜産認証マーク

消費者はこのロゴマークの有無で、正規のアニマルウェルフェア製品かを判断できます。

⇒第三者が消費者の代わりに検査を実施

認証の特徴は、獣医師や研究者などの専門家(第三者)が実際に、農場や加工場まで出向いて、消費者の代わりに検査を実施することです。

自称で「アニマルウェルフェアを実践しています」と言うだけでは、消費者から見えないですよね。

例えば、数頭だけをアニマルウェルフェア対応にし、農場内の多くの家畜は既存の飼育をしているかもしれません。

このようなことを防ぐために、第三者(アニマルウェルフェア畜産協会)によって、「正しいアニマルウェルフェアが行われているか」の確認を行います。

乳牛のアニマルウェルフェア畜産認証基準」には、以下のように記載があります。

8.(2) 同委員による認証農場に対する立ち入り検査は、原則として年2回(夏期と冬期)実施する

これは、無事に認証を取得した後も、定期的にアニマルウェルフェアが継続して行われているか調査が行われることを意味します

⇒認証の評価基準は厳しい【一般の飼育では認証取得は無理】

乳牛のアニマルウェルフェア畜産認証基準」には、認証の条件として以下のことを定めています。

一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会の審査委員は、「別表」に定める評価基準に基づき、動物・管理・施設の各ベースについて評価を行ない、各ベースとも 80%以上に達することが認証の条件となる

具体的には以下のような感じになります。

項目個数 具 体 例

動物ベース

9項目 「皮膚病を発症している牛が1頭もいない」など

管理ベース

21項目 「評価基準に適合する飼槽や水槽の清潔さが保たれている」など

施設ベース

12項目 「評価基準に適合した1頭あたり最低必要な牛床または畜舎の面積を備えている」など

日本の工場式畜産でこれらを満たし、各ベースとも80%以上に達することは至難の業だと言えます。

⇒認証農場は13、認証食品事業所は7つ<2020.4現在>

アニマルウェルフェア畜産の認証制度には、農場版と食品事業所版の2つあります

農場は畜産の現場のことですが、食品事業所とはチーズや牛乳などの加工施設のことです。

「一般社団法人 アニマルウェルフェア畜産協会」の公式ホームページによると、2020年4月時点で認証を受けている農場は13、食品事業所は7つです。

アニマルウェルフェア畜産認証を受けているのは、ほぼ、北海道の会社になっていて、他府県との力の入れ方の違いを感じますね。

⇒アニマルウェルフェア認証のメリットは皆で享受

アニマルウェルフェア認証制度は、消費者はもちろん、流通・小売や生産者側にもメリットがあります。

皆がメリットを享受し合える制度で、日本で今後、アニマルウェルフェアが広がるきっかけとなるでしょう。

【流通・小売側のメリット】

:他製品との差別化につながり、商品自体の付加価値が販売戦略となる

【生産者のメリット】

:自己流アニマルウェルフェアを脱却し、客観的な視点で評価が可能。そのため飼育のレベルアップになり、販売先にもPRすることで自社ブランドが構築される

【消費者のメリット】

:認証マークという分かりやすい表示で、食品購入の選択肢が広がる

海外のアニマルウェルフェア認証制度

日本版アニマルウェルフェア認証制度は、海外の認証制度も参考にして作られたと言われています。

アニマルウェルフェア先進国である、欧州の認証制度を見てみましょう。

共通点はいずれもスーパーに行けば、アニマルウェルフェア認証の製品がたくさん置いてあることです。

・【オランダ】「Beter Leven」マークで判断

オランダでは、上記画像のようなアニマルウェルフェア認証マークが存在します。

NGOのオランダ動物保護協会が認証制度を作り、基準を満たしたアニマルウェルフェア農場で生産された肉製品に、「Beter Leven」(ベターレーベン)のロゴマークが付けられます

※ちなみに、星の数は基準によって1~3個付与される

・【イギリス】「フリーダムフード」マークで判断

イギリスは、アニマルアニマルウェルフェア発祥の地と言われています。

イギリスでも動物保護団体の「英国王立動物虐待防止協会」によるアニマルウェルフェア認証制度があります。

基準を満たすと「フリーダムフード」というロゴマークが(上画像)が、貼られます。

このロゴマークは、「アニマルウェルフェア五つの自由を食品に実現するために開発されたと言われています。

「アニマルウェルフェア五つの自由」については、以下の記事でまとめています。

>>アニマルウェルフェアを知ってる?安全な肉や卵の必須条件だよ

なぜ、今、アニマルウェルフェア?【結論:世界の動きがそうだから】

なぜ、今、アニマルウェルフェアが必要なのかは、この動画が全てを語っています。

結論は、「世界がそのように動いているから」です。

・日本のアニマルウェルフェアはヤバい状況

「アニマルウェルフェア」が特別視されること自体、あなたはピンときていないかもですね。

実は、日本のアニマルウェルフェアの取組みは、相当遅れていると言えます

理由として、日本は家畜の幸せよりも、効率性や生産性を重視しているからです。

僕らが決して見ることのできない日本の畜産の裏側は、ヤバいの一言に尽きます。詳細は以下の記事で解説しています。

>>日本と海外のアニマルウェルフェアの現状比較【日本は超遅れてます】

・東京オリンピックでバレた日本のアニマルウェルフェア問題

このヤバい日本の畜産の状態が世界にバレたのが、2020年に開催予定だった東京オリンピックです。

海外のメダリストが東京都知事やオリンピック組織委員会宛に、「お肉や卵をアニマルウェルフェア対応にしてくれ」と要望書を提出しています。

詳細は以下の記事で解説しています。

>>東京オリンピックのアニマルウェルフェア問題【日本の畜産物はNO】

まとめ:アニマルウェルフェア認証製品を探してみよう

アニマルウェルフェア対応の製品を日本で広めるためには、消費者がアニマルウェルフェアに興味を持つ必要があります。

アニマルウェルフェア先進国であるEUも、消費者の声に後押しされる形で広まっていきました。

消費の現場から、スーパーや生産者にアニマルウェルフェア製品の充実を訴えていくのです。

参考:進まぬ日本のアニマルウェルフェア:消費者が握る進展の鍵

最後に、日本国内でアニマルウェルフェア認証の第一号農場に認定された、中洞牧場(岩手県)の製品を紹介しておきますね。

※詳細は、第一号農場認定時のプレスリリースをご覧ください。

消費者として、このような製品が日本にもあることを知ることは大切です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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