なぜ有機jasは安全性が高いのか【結論:栽培記録があるからです】

有機jasの農産物の安全性について、調べている方向けの記事です。

・お米や野菜などの有機jas農産物はなぜ、安全性が高いと言えるの?

・有機jas農産物の安全性を確認する方法はないの?

記事ではこのような疑問や悩みに答えます。

結論から言えば、有機jasの最大の特徴は、流通する全ての農産物に栽培記録があることで、これが安全性の高いと言われる理由や、他の農法との大きな違いになります

この記事では消費者が目にする機会が少ない、有機jasの栽培記録を公開して解説します。

記事を読み終わる頃には、有機jas農家がどのような栽培記録をつけているかイメージできるようになります。最後にオマケとして消費者であるあなたが、記録を確認する方法まで解説します。

この記事を書いている僕は、わずか6aの自家菜園級の畑で有機jas認証を取得し、子供の食と健康を専門にしたオーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営している変わり者です(笑)。

自分で実際に有機jasの認証取得し、日々、法律に基づき有機野菜を作っているので記事の信頼性は高いと思います。

それでは、早速話を進めていきましょう。

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Chiisanate(ちいさなて)では、全国に有機jas認証野菜の宅配も行っています。興味のある方は、こちらもご覧ください。

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なぜ、有機jasは安全性が高いのか?

ずばり、有機jas認証の農産物の安全性が高い理由は、栽培記録が全ての作物において保管されていることです。

有機jasマークが付いた農産物は全てに栽培記録がある

知らない方が多いと思いますが、有機jas認証を受けた農産物は全てに栽培記録があります。

全国どこで作られた野菜でも、有機jas認証を受けた生産者は、種をまいた瞬間から出荷するまで、自分が何をしたのか?全て記録を付けています

なぜなら、有機jas認証を受けるには、栽培記録を付けることが大前提だからです。

自然農や炭素循環農法など日本には色々な農法があって、消費者はどの農法が一番安全か気になるところだと思います。

あくまでも僕の感想ですが、自然農や炭素循環農法、有機農法など安全性の高いどの農法も、農薬や化学肥料を使わない点で基本同じでです。

農法についての比較を、以下の記事で詳細に解説していますのでご参考下さい。

そんな中、有機jasだけは法律に基づき運用され、栽培記録を付けることや記録の保管義務が存在します。ここが、他の農法と比較した大きな違いです。

有機jasの栽培記録(生産行程管理記録簿)を公開

では、有機jas認証を受けた農家はどのような記録を付けているのか?気になりませんか。

下画像をご覧ください(画像をクリックするとPDF全体版が閲覧可能です)。

 

いつ、どこの畑でどんな作業をしたのか?使った資材は何か?など細かな記録を付ける必要があります。これはあくまでも見本で、これと同じような内容であれば生産者がオリジナルの様式で記録しても構いません

 

僕は、「やさいの庭 Chiisanate」という飲食店を経営して、料理に自分で作った有機野菜を使っています。

一般の有機農家とスタイルが違うので、自分なりの独自様式で以下のような記録を付けています(画像をクリックするとPDFが開き見やすくなります)。

個人の栽培記録を、ネットで拾えることは少ないので参考になるはずです。基本的には見本と同じですが、ランチでの使用など他とは違う箇所もあります。

僕はこの記録簿を2年間保管することにしています。もし、お客様から野菜について問い合わせがあったときは、この記録を引っ張り出して確認できるのです。

ちなみに、有機jasでは栽培記録のことを「生産行程管理記録簿」と言います。

有機jasが安全なのに普及しない理由は栽培記録

スーパーの青果コーナーに行っても、有機jasマークが付いた野菜は少ないと思いませんか?

有機jas認証圃場は日本国内の農地のわずか0.2%程度。これだけ有機jasの農産物が少ない理由の一つは、この栽培記録です。

有機jas認証を取得するためには、お金がかかるし毎年認定機関より検査を受けます。これに加えて、毎日の作業を栽培記録に付ける必要があるため、農家にとってかなりの負担となります

毎日の外作業で疲れ、その後は机に向かって今日行った作業の記録を付けます。農家的にはこれがとても苦痛で面倒なのです。

多くの農家が農薬や化学肥料を使用せず、有機jasと同様の管理をしています。

しかし、「作業に専念したい」、「高品質な農産物作りに集中したい」といった理由で有機jasの取得を避けるのは、煩わしい栽培記録付けに縛られるからです。

当然ながら、もし消費者から栽培の状況について細かい問合せがあっときは、正確に答えることは難しいでしょう。

有機jas認証農産物の安全性の確認方法

ここまでは、有機jas特有の栽培記録についての話でした。

それでは、消費者が購入した有機農産物で、何か気になる点があったらどのように照会すればいいのでしょうか。具体的には、以下の2つの方法があります。

記載された情報から生産者に直接連絡する

購入した有機野菜には上画像のような情報が必ずあるはずです。その中で生産者に関する情報があると思います(画像赤枠内)。

親切な生産者であれば問合せ先が書いてありますが、もし生産者の名前だけ書かれてある場合はネットでググってみるとよいでしょう。

ググって連絡先が見つかったら、「購入した玉ねぎについて●●が気になるんですけど、なぜ、□□なのですか?」と尋ねることができます。

尋ねられた生産者は、生産記録を引っ張り出してきて回答してくれるはずです。試しに「やさいの庭 Chiisanate」とググってみて下さい。僕が経営するお店の連絡先がホームページに記載してあります。

有機jasマークの情報から認証機関に連絡する

個人経営の小さい農家はググってみても連絡先が出てこないことが多いです。そのようなときはもう一つ方法があります(こっちの方が確実です)。

上画像の赤枠にあるような英語や番号が書かれています。

koaaは鹿児島県有機農業協会の略称(英語表記)で、僕が所属している認証機関です。※有機jas認証農家は必ず、全国にいくつかある認証機関に属しています。

そしてその下にある数字1189は、認証番号になっていています。

なので「koaa-1189の意味は、鹿児島県有機農業協会(koaa)の1189とう認証番号を取得した農家が生産したもの」と分かるのです。

ネットで鹿児島県有機農業協会(koaa)とググって連絡先を調べ、「番号1189と書かれてある玉ねぎの●●について教えて下さい」と問い合わせれば認証機関は生産者に連絡をとってくれると思います。

認証機関は以下のwebサイトから調べることができます。

 ⇒⇒有機登録認証機関一覧

有機jasマークの意味や読み方などについては、以下の記事で詳細に解説していますのでご参考下さい。

まとめ

いかかでしたか?今日は有機jasの安全性を栽培記録の観点から解説しました。

生産者は、ただ、有機jasマークを農産物に貼っているだけではありません。

いつあるか分からない問合せに備えて、毎日、細かな栽培記録を付けています。

有機jasマークを貼るためには、このような見えない作業が正直とても多いです。有機jas認証農家は、安全で責任ある農産物をお客様に食べてもらいたくて日夜頑張っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【関連記事】

有機jasの安全性については、以下の記事にもまとめていますのでご参考下さい。

 ⇒⇒【残念】有機jasは無農薬ではありません:有機jasの安全性と農薬の話

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