野菜ジュースの栄養と含まれる添加物の役割「これ1本」に過信しない

本記事のテーマ(説明画像)

野菜ジュースに含まれる栄養や添加物が、気になる方向けの記事です。

記事の前半では野菜ジュースの栄養と添加物について。後半では、栄養価の高い野菜ジュースを手に入れる方法について解説します。

✔記事の内容

・必要な栄養は1本の野菜ジュースでは無理

必要な栄養は1本の野菜ジュースでは無理(説明画像)

・失われた栄養は添加物で補助する

失われた栄養は添加物で補助する(説明画像)

・栄養価の高い無添加の野菜ジュースを飲むには?

栄養価の高い無添加の野菜ジュースを飲むには?(説明画像)

✔記事の信頼性

この記事を書いている僕は、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営しています。

オーガニックと食に精通した僕が書く記事なので、記事の信頼性は高いと思います。

スポンサーリンク



野菜ジュースの栄養と含まれる添加物の役割「これ1本」に過信しない

これ1本で1日分の野菜」。

あなたも聞いたことがある、野菜ジュースを選んでしまうこのフレーズ。本記事では、この真実に迫ってみたいと思います。

 

・「1日分の野菜」の根拠は国の示す数字

結論から言うと、飲料メーカーが「1日分の野菜」と謳っているのは嘘ではありません

 

なぜなら、飲料メーカーが言う「1日分の野菜」は、国(厚生労働省)が推進する1日に食べる野菜の量を絞っているからです。

 

国(厚生労働省)は、1日350g以上の野菜を食べることを目標にしています。

 

このため、飲料メーカーがジュースを1本作るのに搾る野菜の重量は、計算上350g以上になるようにしています

 

・必要な栄養は1本の野菜ジュースでは無理

上記のことから何が言えるのか?確かに、国が示す基準である350g以上の野菜を絞っています。

しかし、勘違いしてはいけないのは、野菜350gから摂れる栄養素が丸々ジュース1本の中に入っている訳ではありません

以下、その理由を解説します。

⇒野菜ジュースの栄養はあくまでも補助

飲料メーカー大手であるカゴメが言っているように、野菜ジュースの栄養は万能ではありません。

様々な栄養素を手軽に摂ることが出来るのが野菜ジュースの良いところ。

だからといって野菜ジュースさえ飲んでおけば健康になれるわけではありません。

普段の食事で野菜をバランスよく摂るように心がけ、野菜ジュースは野菜摂取の補助としてお役立てください。

出典:カゴメ 「教えて!野菜ジュースの ホント!」

結局、僕らは日々の食事の中から、野菜の栄養を摂取する必要があるのです。

国の目標どおり350g以上の野菜を絞っているのに、野菜ジュース1本では必要な栄養を摂れない理由は以下のとおりです。

⇒【理由1】絞りカスで失われる栄養があるから

飲料メーカーは野菜350g以上の野菜を絞ってジュースを作りますが、製造過程で多くの栄養素は抜け落ちていきます

例えば、多くの日本人が摂取不足で必要とされている食物繊維。

老化や病気を防いでくれるファイトミカルという物質やミネラルなど、栄養源が多く含まれていますが、絞りカスとして取り除かれます。

⇒【理由2】濃縮還元で失われる栄養があるから

さらに野菜ジュースを作るための製造方法なのですが、多くは濃縮還元されてできたものです。

濃縮還元とはざっくり言えば、以下のようなものです。

原料となる野菜からジュースを搾る(濃縮)→ジュースから水分を飛ばしドロドロにする(その後冷凍)→水を加えてもとの野菜ジュースに戻す(還元)

濃縮還元する際に加熱処理が加わるので、熱に弱いビタミンやミネラル成分、そして香りが失われます

濃縮還元について、詳細は以下の記事で解説していますのでご参考下さい。

飲料メーカー大手であるカゴメも、以下のように説明しています。

野菜を搾汁したり、加熱などの処理をしてジュースにすると、ビタミンCや食物繊維など減少する成分があります。

出典:カゴメ 「教えて!野菜ジュースの ホント!」

パッケージに「濃縮野菜の・・・・」みたいなことが謳われていたら、以下のように捉えましょう。

:野菜の栄養素が濃縮されている

:濃縮還元という製法で作ったジュース

・失われた栄養は添加物で補助する

野菜ジュースの多くに添加物が含まれるのは、失われた栄養素を補うためです。

先程、紹介したカゴメの説明で、減少したビタミンCや食物繊維は、添加物を加えて事後的に調整します

この他にも、加えられる添加物はカルシウムであったり、栄養素ではありませんが香料であったりと様々です。

失われた栄養素を添加物で補い、つじつまを合わせるので問題ないと思うかもしれません。

⇒野菜の中に含まれる酵素の方が重要

しかし、野菜ジュースの製造工程で加熱されて失われた酵素は添加できません

野菜の中に含まれる栄養素は酵素とセットで消化されたり、栄養が強化されたりしますので、添加物で栄養素単体を入れても酵素がなければ、あまり意味がないのです。

このため、一般的な製法の野菜ジュースは、添加物を入れないと栄養が失われた状態ですし、入れても酵素の働きが弱いので野菜本来を食べるより効果は劣ります。

栄養価の高い無添加の野菜ジュースを飲むには?

この問いに対する答えは、自分でジュースを作るか、厳選して購入するかの2つしかありません

近所のスーパーやコンビニで、栄養価の高い無添加の野菜ジュースを手に入れるのは難しいでしょう。

なぜなら、万人受けする価格ではなく、多くの消費者はあなたほど、野菜ジュースに気を使っていないからです。

要するに、消費者ニーズがなく、売れ残るものをわざわざ並べないということです

以下、個別に栄養価の高い無添加の野菜ジュースを飲む方法を解説します。

・【方法1】自分で野菜ジュースを作る

濃縮還元ではなく、添加物も使わず、栄養ある絞りカスまで食すためには、ご家庭で野菜ジュースを作ることが最も確実です。

あなたにとって、世界一、信用できる野菜ジュースとなります。

注意点は野菜を搾るジューサーです。せっかく自分で作るので、ジューサーは出きる限り栄養素や酵素を失わない機能が付いたものがいいでしょう。

我が家は、以下の2つを購入を検討して、低速ジューサーの方を使用しています。

>>最新型コールドプレスジューサー

>>低速ジューサー

作り方も超簡単。野菜を入れてスイッチを押すだけで、うちの小学3年生の子供にも作れますよ^^

・【方法2】こだわり製法の野菜ジュースを購入する

具体的な無添加の野菜ジュースは、別記事で紹介します。

ここまで書いてきたように、出来る限り、濃縮還元などの強い加熱処理を加えず、栄養素や酵素を失うことのないジュースがいいですね。

原材料が無農薬であったり、悩まなくても毎回定期で自宅まで届けてくれたりと、選ぶ商品によって嬉しいサービスが満載です。

以下の記事で無添加のジュースを紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

>>子供に飲ませたい無添加ジュース6選+選び方のポイント3つ

まとめ:メーカーの真意を見破ろう

「これ1本で1日分の野菜」の他にも、「●●70個分のビタミン」、「□□4個入りの食物繊維」など、具体的な数字を謳う製品に何らかの疑問を感じている方も多いと思います。

あなたに知ってもらいたいことは、販売するメーカーの真意です。

パッケージの情報を全て鵜呑みにするのではなく、一旦、立ち止まって考えることが賢い消費者の姿だと思います。

そうすることで、事実を根拠にイメージを良くして自社製品の優位性を示すメーカーの姿勢が分かることでしょう。

そう、あなたが、野菜ジュースの栄養や添加物を調べて、この記事にたどり着いてくれたように。

この記事で、あなたの疑問や悩みを解決できましたか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【関連記事】

4つのニーズに合わせた無添加ジュースの紹介と選び方について、以下の記事で解説していますので、ご参考下さい。

スポンサーリンク





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする