病害虫から自分の農業の過ちを学ぶ!

SNSハイライトのコーナーです。

今回は、「農産物が病害虫に攻撃されたとき農家が考えること」について

深掘りしたいと思います。

先日、僕は以下のツイートをしました。

僕は有機農業をしているので、農薬や化学肥料は一切使用しません。

そうすると稀にですが、作物によっては全滅級の被害を受けることがあります

慣行農家であれば速やかに農薬を散布し作物を守るところを、僕はただ作物が全滅していくのを我慢して見ているだけなんです

今日は、その理由を深掘りして解説します。

病害虫に攻撃されるのは理由がある!

まず最初に考えることは、「なぜある特定の病害虫あるいは、病原菌やウイルスがほ場内で蔓延しているか?」ということです。

そうすると、必ず、自分の今までのほ場の管理に問題があることが分かります。

例えば、以下のような点に注意して考えてみます。

✔窒素分を含んだ自家製ぼかし肥の散布量が多すぎたのか?

←病害虫は肥料過多により、肥満で弱った作物を攻撃します

✔同じ場所で連作をしていないか?

←例えばキャベツをずっと同じほ場(場所)で作り続けると、土中の養分バランスの乱れや特定の病害虫の増殖など温床に

✔播種や定植の時期を間違えていないか?

←上記2つに問題がなくても、播種や定植の時期を間違えると攻撃を受けます。春先のキャベツの定植などがいい例ですね

他にも色々ありますが、過去の経験上、僕の場合だいたいこの3つのうちどれかに該当します。

つまり、病害虫に作物を攻撃されるのは農家自身のほ場の管理に問題がある場合が多いのです。

専門家に相談!やはり自分の農業にも問題が・・・

それにしても今回の僕の畑のサツマイモあまりにも酷かった。こんな感じです↓

葉っぱがないですよねW

これじゃ、中の芋は大きくなりません。

そもそもサツマイモは病害虫に強く、ここまで被害を受けたことは僕の有機農業史上始めてです。

特に理由が思い当たらなかったんです。

そこで、宮崎県で昆虫博士として有名な菅原昆虫店さんに相談してみたんです。すると、メチャ親切・丁寧に回答してくれました↓

長雨によって、ほ場内生態系のバランスが乱れ天敵である蟻が少ないことが原因という診断でした。

確かに僕は畝を立てずに野菜を作り、蟻にとって巣を作りやすい環境ではなかったと思います(天候の影響があるとはいえ、反省です)。

来年からは、いただいたアドバイスどおりに対策してみようと思いました。

あなたも、害虫等で悩んでいたら菅原さんにDMを送って相談してみるといいかもです。→菅原昆虫店

軽い相談なら無料なのでマジでオススメです。

農薬を使って作物を守り市場に流通させることの罪悪感

こんな感じで、農家自身のほ場の管理に問題があるにも関わらず、多くの農家は農薬で防除しちゃうんですよね。

本来であるなら自身の日々の作業を反省し、彼らと共生していく道を探す必要があるんですが・・・

なので、僕は自分がほ場で犯した過ちを反省せず、農薬で問題解決することにすごく罪悪感があるんです。

消費者の安全を守ることはもちろんなんですが、僕が有機農業をしている理由はここですね。

有機農業では少量多品目栽培が基本である意味

だからこそ、有機農業は多種多様な野菜を作って保険をかける必要があると思います。

少量多品目栽培ってやつですね。←有機農業の王道ともいえます。

 

今回も、サツマイモは「ナカジロシタバ」という虫から大攻撃を受け壊滅状態でしたが、落花生や四角豆、ピーマンなどは全く被害を受けていません

 

なので、お客様に通常通り、お野菜を送ることができるんです。

 

そもそも、有機農業とはいえ畑を耕し人為的に種を植える事自体、自然生態系を乱しているわけです。

そうであるなら、最低限、多種多様な作物を植えて一種類だけの野菜が植わっていない、豊かな生態系にしてあげる必要があると思うんです。

 

今回は、自分にとってもいい勉強になりました^^

あなたは、病害虫の被害を受けたとき、どう思われますか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする