オーガニックとはビジネス拡大の道具?基準の罠にはまる意味ない有機

こんにちは。

宮崎県で、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

 

 

オーガニック食品やオーガニックシャンプー、オーガニックコスメなど、今やオーガニックでビジネスをしている企業はとても多くなっています。

 

この記事は、以下のようなことを考えている方のために書きました。

★オーガニックをビジネスに取り入れようと思っている。

★オーガニックビジネスにおいて気をつけるべきことは?

 

企業にとってオーガニックとは、その理念を忘れた単なる利益追求型のツールでよいのでしょうか?

この記事を読んでいただければ、市場経済に組み込まれたオーガニックが、真のオーガニックの精神を歪めかねないことが理解できます。

 

 

農家や企業がオーガニック畑や会社の規模を拡大すればするほど、オーガニックは、単に「基準さえ守ればいい」といった罠にはまり、本当のオーガニックからかけ離れてしまいます

 

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

 

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忘れられるオーガニックの精神

私は、オーガニックがビジネスの拡大のために使われるのは反対の立場です。

理由として、そもそも、オーガニックは経済性や効率性は重視されていないからです。

 

 

以前の記事でも紹介しましたが、オーガニックには4つの原則があって、ビジネスや経済活動に組み込むには、この4原則を十分理解している必要があります。

 

その4つとは「生態系」「健康」「公正」「配慮」です。

 

 

これらを忘れ、経済性や効率性が重視されると、どうしてもオーガニックは工業製品化し、一般製品と何ら変わらなくなってしまいます

 

~関連記事~

オーガニックの本当の意味については、「オーガニックとは何?無農薬野菜やコスメなどに限らない本当の意味」で紹介していますのでご参考下さい。

 

淘汰される小規模農家

海外では、かつて家族経営のような小さな規模で成り立っていたオーガニック市場が、次第に消滅しています

 

大手小売業者が、このような零細オーガニック経営に価格を下げるように圧力をかけるようになったのです。

 

 

こうなると、零細農家は生産効率が低いため生き残りが難しくなります。

その結果、有機農業を辞めるか、規模を拡大した大規模オーガニック農家になるしか選択は残されていません。

 

しかし、小さい規模で大型機械などを使う必要がなかった有機農家が、規模拡大に対応するのは現実的に難しく、結局は、元々の大規模農家が基準を守るだけの有機農業になってしまうのです

 

基準の罠にはまるオーガニック

オーガニックと謳うためには、各国が定めた基準をしっかりと守る必要があります。

 

 

その基準は、使う種や苗やマルチなどの農業資材、そして畑で使用できる肥料や農薬、機械や作物の洗浄や栽培記録の作成と保管など、一般の農家と比べると比較にならないほど細かな基準があります

 

これを守って国が定めた認証マークを表示して、初めてオーガニックと言えます。

逆に言えば、オーガニックという付加価値が欲しくて基準さえ守っていれば、先程書いた4つの原則を無視しても問題ありません

 

 

日本でもそうですが、最近、このような決められた基準さえ満たしていればOKと思っている有機農家がとても多い気がします。

 

 

このような基準の罠にはまってしまった有機農家は、

・取引先に迷惑をかけるので、基準の範囲内でオーガニックでも使用できる農薬や肥料を使う

・堆肥などを自分で作ると効率が悪いので、外部から購入する

・少量多品目栽培では栽培効率が悪いので、儲かる同一作物を大量に作る

・土層を大型機械で撹拌して大量の土壌生物の命や棲家を奪う

 

など国が定めたオーガニック基準を守っている以外は、一般の農家とさほど変わらなくなってしまいます。

オーガニックの理念や原則には反しますが、これらは基準を違反していないのです

 

 

そして企業は、このように基準を守られただけのオーガニック原料を使って製品を作り、私達消費者は、多少の割高でもそのオーガニックという付加価値にお金を支払って購入します。

 

今や、オーガニックで一番恩恵を受けているのは、有機農家でもなければ、消費者でもなかれば、オーガニック製品を扱う大手企業なのです。

 

オーガニック製品の価格破壊

オーガニックがビジネス拡大の道具として使われ始めると、もう一つ問題が起こります。

 

それが、一般製品と同じような価格破壊です。

 

 

大手スーパーなどのバイヤーは、採算が取れないレベルまでオーガニック製品の価格を下げて納入するように生産者やメーカーに要求します

消費者にとっては嬉しいことかもしれませんが、畑でオーガニック作物を作る農家や、オーガニック作物を加工する小さな企業からすれば死活問題です。

 

 

さらに、国内だけでは留まらず、中国など低コストで大規模なオーガニック農場を展開している国から輸入を拡大するため、自国のオーガニック製品の価格はさらに押し下げられます

 

これでは、真面目にオーガニックに取り組む規模の小さな農家や企業は潰れていき、オーガニックを食い物にした偽物オーガニックが世の中に広がる原因になるです。

 

まとめ

近年、「オーガニックは市場経済に魂を売った」と言われています。

 

効率や生産性が悪く、価格競争に対応できない小規模な生産者(企業)が潰れる構図は、一般製品を取り扱う生産者(企業)と何ら変わらないのです。

 

 

私はオーガニックを「地球上の全ての生き物が幸せになる仕組み」と思っています。

 

 

一部の企業が利益を得られるオーガニックではなく、人間を含めた全ての生き物が幸せになるオーガニックが必要です。

 

 

そして、作物を作る生産者にも言いたいです。

オーガニックの基準は、守るべき最低限の基準です。

「定められたオーガニックの基準を守りさえすれば、オーガニックの本質を無視してもよい」といった誤った考えを辞めましょうと。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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