体に悪いと言われる「トランス脂肪酸」が少ない、安全なマーガリンを探している方に向けの記事です。
✔記事の信頼性
この記事を書いている僕は、有機jas認証農家でオーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営しています。
オーガニックと食に精通した僕が書く記事なので、記事の信頼性は高いと思います。
✔記事の内容をザックリと
※興味があれば、以降の本文も読み進めて下さい。
・トランス脂肪酸の少ない安全なマーガリン【おすすめ5つを厳選】 |
・【重要です】安全なマーガリンを探す4つの視点 |
・マーガリンもバターも使いたくない方は植物油がおすすめ |
この記事の目次
トランス脂肪酸の少ない安全なマーガリン【おすすめ5つを厳選】
日々の食事や、おやつやお菓子作りで使うマーガリンは、健康面を考えると、その場・その時だけ美味しければよいのでしょうか?
紹介するマーガリンは、以下の基準に従い、未来の健康まで考えられた、安全性の高いもの5つを厳選しました。
✔紹介する5つを選んだ基準
・厳選した5つの安全なマーガリン【パータン別紹介】
今回紹介するマーガリンの総括が、以下の表になります。
なお、従来のマーガリンのトランス脂肪酸含量は、100g当たり概ね7g程度で、今回紹介する製品は圧倒的に少ないです。
価 格 | おすすめできる方 トランス脂肪酸含有量 | |
570円/160g | 安全性の根拠を求める方向け トランス脂肪酸:0.5g/100g | |
340円/160g | 100%植物性のマーガリンを求める方向け トランス脂肪酸:0.3g/100g | |
334円/180g | 遺伝子組み換え等の原料や原産地が気になる方向け トランス脂肪酸:0.3g/100g | |
2,080円/1kg | こだわりスプレッドを探している方向け トランス脂肪酸:0.5g/100g | |
349円/500g | コスパ重視でお菓子作りをする方向け トランス脂肪酸:0.72g/100g |
注1)価格はあくまで参考価格です。購入サイトで異なる場合があるので詳細はご自身でお調べ下さい。
⇒安全性の根拠を求める方向け
この方には、有機のマーガリンをお勧めします。
リボン食品 有機マーガリン: モニプラさんのモニタープレゼントで
— gomame (@gomame66e) August 15, 2010
気になる商品見つけちゃいましたぁ~
それがコチラ
RO有機マーガリン
このマーガリン、日本で初めてマーガリン工場の
有機JAS認定を取得して作られた、
風味、… http://bit.ly/93GJLi
有機のマーガリン160g 油脂加工品 リボン食品オンラインショップ https://t.co/If9RhmwfeY
— ヨシオ(燃え尽きてる) (@yosio_perikan) November 30, 2015
土曜日に購入したお菓子がこれを使ってるそうだ。トランス脂肪酸が含まれてないそうでいろんなものがあるんだね
有機jas認証のマーガリンなので、水や食塩、添加物をのぞく原材料の95%が有機農産物によって加工されたマーガリンになります。
当然、原材料となる「有機植物油脂」については、遺伝子組み換え作物ではなく、乳化剤等の添加物も不使用です。
しかし、卵と乳が使用されているので、アレルギーのある方、ビーガンの方には残念ながら不向きです。
価格はやや高めですが、jas法という法律的な根拠がある安全性の高いマーガリンと言えます。
有機jasの食品定義などについては、以下の記事で詳細に解説しています。
>>jasマークがついた食品=添加物なし?【有機jas食品の意味を知る】
⇒100%植物性のマーガリンを求める方向け
この方には、発酵豆乳入りマーガリンをお勧めします。
発酵豆乳入りマーガリンのトランス型脂肪酸は、約0.4g(100g中)と非常に低い値です。バター、牛乳、チーズ、牛肉の脂肪など自然界の食物にも脂肪中に4~5%のトランス型脂肪酸が含まれていますから、発酵豆乳入りマーガリンに含まれるトランス型脂肪酸の量はとても少ないといえるでしょう。
— momomiu (@GoldCeleb) December 26, 2014
近所の普通のスーパーのバター売り場に『私のおいしいヴィーガンソフト』と『発酵豆乳入りマーガリン』が並んでいるのを発見して売り場でひとりテンションが上がるベジあるある。
— おもち@ズボラ系ミニマリスト (@isobeomochi) March 5, 2020
茂蔵の豆乳バターが無くなったら買おう。買わないといつの間にか無くなったりするからね😂
数少ない、100%植物性のマーガリンで、使用される豆乳は遺伝子組み換え不使用です。
原料のべに花油やパーム油は、遺伝子組み換えのものではありません。
全ての原産地が明記してあり、情報公開の姿勢に非常に信頼が持てます。添加物は、乳化剤として大豆レシチン、酸化防止剤としてトコトリエノール(パーム油由来)が使用されています。
この会社はマーガリンの他にも信頼できる製品を作っているので、僕のお店でも多数使っています。
⇒遺伝子組み換え等の原料や原産地が気になる方向け
この方には、べに花ハイプラスマーガリンをお勧めします。
親が安いからという理由でマーガリンを買ってきて使うのでこっそり最近このべに花ハイプラスマーガリンを冷蔵庫に入れました。
— 七ツ星 (@7iro_no_hoshi) April 12, 2019
健康面だけでなく環境面、社会面にも配慮したマーガリンなので安心して使えるのでおすすめです。https://t.co/MsqS0JL393 pic.twitter.com/PFUuknjC0j
因みに自分専用。
— ƒ🥀Gr伊達政宗Ⅰ里親様募集 (@Rose_Axltg) January 22, 2019
創健社の、べに花ハイプラスマーガリン。
この大容量版をよく買い貯めする。
暫く買いに行けないから、代用品を探さなきゃ。安さに負けて、ネオ◯フト購入も考えちゃう時があるけど負けないぞ(笑)。
バターは濃すぎて、最近は胃が辛いです•••。 pic.twitter.com/FcyME1WXCt
高オレイン酸タイプのべに花油(遺伝子組み換えなし)を主原料にしています。添加物が乳化剤のみで非常に少ないのも特徴です。
その乳化剤(大豆レシチン)も、遺伝子組み換えでない大豆から作られていて安心できます。
こちらも、原産地が明記してあり情報公開の姿勢に非常に信頼が持てます。
しかし、全粉乳、生クリームを配合されているため、乳製品にアレルギーのある方には不向きです。
⇒こだわりスプレッドを探している方向け
この方には、ヌテレックスファットスプレッドwithオリーブオイルをお勧めします。
これは、厳密に言うとマーガリンではなくスプレッドになります。
スプレッドは、マーガリンに比べ油脂含有率が低いもので、実はスーパーに並ぶ家庭用のマーガリンの多くはファストスプレッドです。
マーガリン、バター、スプレッドの違いは、以下の記事で解説していますのでご参考下さい。
>>マーガリンがやばいは本当か?バターとの違いとトランス脂肪酸の話
ヌテレックスは、オーストラリアのメーカーで作られたもので、オリーブオイルを主原料にして作られています。1キロ入りでさすがは海外産!というべきボリュームです。
商品には以下のように成分説明があります。
「遺伝子組み換え食品不使用」、「コレステロールフリー油脂使用)」、「ベジタリアン、ビーガン」、「大豆不使用」。
また、添加物として乳化剤、香料、ビタミン系が含まれているようですが、Natural Flavours and Colours(天然の香りと色)と記載してあり、安全性を強く意識してあると思います。
⇒コスパ重視でお菓子作りをする方向け
この方には、「無添加植物性マーガリン低トランス脂肪酸エスフュージョン(丸菱)」をお勧めします。
バター使用の方が味が良いのは重々理解していますが、価格:美味しさで、最近はこちらのマーガリンを使用しています。扱いやすく、素材の味を邪魔しない、その上に低価格!とても気に入ってます。製菓製パンが趣味ですが、うちでは作ったら自家消費ですぐなくなるので(笑)こちらのマーガリンでも全く問題ないです。おススメできるお品だと思います。
出典:yahooショッピングの口コミ
真っ白なクセがないマーガリン
2度目の購入です。見た目はショートニング。真っ白で無味無臭に近いマーガリン。バターの香りを邪魔しないので焼き菓子には必ずバターとブレンドして使用してます。バターのみより軽い仕上がりになり、低トランス脂肪酸というのも気に入ってます。なくなり次第、また購入します!
出典:楽天市場の口コミ
乳化剤、保存料、香料、着色料等の添加物は一切不使用。トランス脂肪酸も少ないです。
余計な香りや味がないので、パンやお菓子を作るときにもOKです。
使用してある油脂について、『食用精製加工油脂、食用植物油脂』としか記載がない点が個人的に気になる点です。
また、『乳等を主要原料とする食品』とありますので、乳製品がNGの方は使えません。
しかし、一般のマーガリンと比較すれば断然、安全性が保たれコスパが良いので、特によくお菓子を作る人にはおすすめです。
【重要です】安全なマーガリンを探す4つの視点
ここまで、読んでいただき、納得いく安全なマーガリンが見つけることが出来なかったかもしれません。
そんな方は、以下の4つの視点でもう一度、自分なりにググってみるのもいいでしょう。
・トランス脂肪酸が少ないこと
マーガリンに含まれる、トランス脂肪酸が危険だというのは有名です。
しかし、摂取する基準量を守っていれば、トランス脂肪酸を過剰に恐れることはありません。
とはいえ、確かにトランス脂肪酸のとりすぎは良くありません。心血管疾患のリスクを高めるとしてWHO(世界保健機関)などもその危険性を認めているからです。
その他にも、トランス脂肪酸は突然死や糖尿病、メタボのリスクも指摘されています。
なので、できるだけ、トランス脂肪酸を「少なく・減らす」努力をしているマーガリンを探すべきでしょう。
マーガリンとトランス脂肪酸の話は、以下の記事で詳細に解説しています。
>>マーガリンがやばいは本当か?バターとの違いとトランス脂肪酸の話
・遺伝子組み換え原料不使用であること
マーガリンは食用油脂が主な原料です。
そのうち、60%強を占めているのが、大豆油、菜種油、コーン油、綿実油、ひまわり油、パーム油、ヤシ油等の植物油で多くが海外から輸入されます。
中でも大豆、菜種、とうもろこし、綿(綿実)については、遺伝子組み換え作物の使用が認められています。
油の原材料には、これらの遺伝子組み換え作物が使用されている可能性が非常に高いのです。
原料に遺伝子組換え作物が使用されていることを、以下の記事解説しています。
安全なマーガリンを探すなら、油の質にも注目してみましょう。
・添加物が少ないこと
マーガリンは、基本、添加物がなければ作ることが難しいです。なぜなら、食用油脂と水を混合乳化する必要があるからです。
フレンチドレッシングを想像してもらえば分かりますが、水と油、そのまま混ぜただけでは分離してしまいますよね。
そうならないよう、マーガリンは製造過程で乳化剤を添加し、水と油を一体化させて作られます。
また、それらしい風味や見た目を作るために、香料、着色料等、たくさんの添加物が使用されているものもあります。
日常的に口にするマーガリンなので、出来る限り添加物が少ないマーガリンを選ぶべきだと思います。
ただし、あまり添加物に過剰に反応する必要はありません。リスクを見極めながら添加物と上手に付き合っていきましょう。
参考:食品添加物との上手な付き合い方【リスク管理で危険性を緩和しよう】
・乳アレルギーのある人にとって安全であること
中には、「アレルギー等でバターが使えない」という理由でマーガリンを探している方もいるかもしれません。
意外とマーガリンにも、動物性のものが含まれていたりします。
「マーガリン=100%植物性ではない」ので、成分を注意して購入してくださいね。
この記事では、「そういう方にとっての安全」という意味で、植物性かどうかについても、記載しています。
(注:ただし、これについては執筆した時点での情報になります。アレルギーのある方は、使用する前に必ず各自でご確認下さい。こちらのサイトでは一切責任は負いません)
マーガリンもバターも使いたくない方は植物油がおすすめ
もし、マーガリンもバターも使いたくないという方がいたら、植物油に切り替えるという方法もありだと思います。
質の良いオリーブオイルはパンによく合いますし、実際、僕のお店でも、お菓子を作るのにバターやマーガリンではなく菜種油、太白ごま油、ココナッツオイルを使用しています。
また、お菓子を作るだけであれば、オーガニックのショートニング(無添加、植物性)というものもあります。
最後に
油は、食べ物にコクを足し、美味しさを増してくれます。
お気に入りのマーガリンと出会い、あなたの食生活がもっと充実すると良いですね。ただし、美味しいからと言って、摂りすぎないように、くれぐれも注意してくださいね!
この記事があなたのお役に立てたことを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
✔本記事でおすすめする安全なマーガリンまとめ
○安全性の根拠を求める方向けマーガリン
○100%植物性のマーガリンを求める方向けマーガリン
○遺伝子組み換え等の原料や原産地が気になる方向け
○こだわりスプレッドを探している方向け
○コスパ重視でお菓子作りをする方向け
○マーガリンもバターも嫌(無添加植物性のショートニング)