子供にベビーフードを与えていいか悩んでいる、ママ向けの記事です。
記事の前半ではベビーフードについて知っておきたいことや、離乳食の目的・考え方について。
後半では、離乳食を手作りできない場合に、お勧めできるベビーフードについて解説します。
✔本記事の内容
✔記事の信頼性
この記事を書いている僕は、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営しています。
オーガニックと食に精通した僕が書く記事なので、記事の信頼性は高いと思います。
この記事の目次
【ママ必見】ベビーフード、添加物や栄養+素材にも注意すべき!
あなたがこの記事を読んでいるのは、以下の理由からではありませんか?
もし、どちらかに該当するのであれば、この記事はきっとあなたの役に立つと思います。
・ベビーフードで気にするべき3点
「添加物」、「栄養」、「素材」。
この3つは、ベビーフードを購入する際に、ママは是非、気にするべきです。
なぜなら、この3つがあなたのお子様の健康に関係するキーワードになるからです。
⇒【その1】ベビーフードの「とろみ」は添加物で実現
市販のベビーフードで、よく目にする「着色料、保存料、香料は使用していません」表記。これで全て安全だと思っていませんか?
実は、多くのベビーフードに、「とろみ」をつけるための添加物を使用されています。それが、増粘剤や糊料と呼ばれる添加物です。
例えば上画像の加工でん粉は、食品に粘性やとろみをつけ、赤ちゃんが好む離乳食にするために使われる添加物です。
日本では使用が認められていますが、EUでは下画像のように、一部の加工でん粉の使用を禁止しています。※infantは日本語訳で幼児という意味です。
出典:厚生労働省 食品添加物の指定に関する添加物部会報告書(案)
禁止する理由は、加工でん粉について安全性の情報が不足しているためです。
日本のママは、諸外国で幼児に禁止されている添加物がベビーフードに含まれていることを知っておくべきでしょう。
加工でん粉については、以下の記事で詳細に解説していますのでご覧ください。
>>【教えて】添加物の欄に表示される加工でん紛:でん粉との違いは何?
⇒【その2】ベビーフードは栄養が失われている
ベビーフードがなぜ、冷蔵庫等なしの常温流通が可能かお分かりですか?
常温で流通させるためには、パックや瓶を何らかの形で殺菌する必要性があります。
殺菌方法の多くが、詰められる際に行われる高温高圧殺菌です。
この処理によって、野菜等の素材のうま味や栄養は確実に飛んでしまいます。
全て、飛んでしまうとまでは言いませんが、多くの栄養が失われたベビーフードが、赤ちゃんの口に入っているのは間違いないでしょう。
⇒【その3】ベビーフードの素材は期待できない
市販の激安ベビーフードの素材が、どのようなものか考えたことがありますか?
安い食品には必ず理由があります。僕は、ベビーフード業界で働いている方から、以下のことを聞きました。
「激安ベビーフードに使われるお野菜は、一般的に形が悪かったり小さかったりするいわゆるB級やC級品」
つまり、普通に農薬を使用し化学肥料もたっぷり使う慣行農業の野菜で、しかもB、C級品です。
野菜に含まれる硝酸態窒素(苦味やえぐみの原因)や残留農薬を気にしておく必要がありますね。
参考:野菜の選び方を間違っていませんか?色の濃い野菜は栄養価が高い?
無添加で栄養ある離乳食を子供のために考えよう
この章では、離乳食の目的や必要性、考え方などについて解説していきます。
この章を読めば、ベビーフードを極力控えるという、選択肢があってもいいかと思うはずです。
・見失われた離乳食の本来の目的
離乳食の目的は、「食べることに慣れてもらう」だけではありません。
「離乳食から栄養のことを考え、素材本来の旨味や甘味などで、味覚を刺激してあげること」です。
先ほど、「ベビーフード購入時に気にするべき3つのこと」で書いた通り、残念ながら、市販のベビーフードではそれを実現するのは難しいでしょう。
「栄養は母乳であげるから大丈夫」と言う方もいるかもしれませんが、この時期から食べ物で味覚を刺激してあげることが必要です。
この時期に、何の旨味を感じない野菜を口にし続けると、野菜が美味しいものとインプットされず、子供が野菜嫌いになる可能性も含んでいます。
以下の記事で、子供の好き嫌いについて解説しています。
好き嫌いのない子供に育てるために必要なことをまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。
・あなたが使う離乳食は多くのママも使っている
オーガニックレストランを経営している僕は、今、ある異常な状況に気付き始めました。
店内に持ち込まれる離乳食の多くが、同じメーカーが作った同じ商品なのです。
当然、それらには、先ほどの増粘剤(加工でん粉)等が含まれています。
日本の子供の多くが、大手ベビーフード会社の製品によって支配されている。
これってすごく恐ろしいことだと思うのです。
工場で大量生産・均一化された味で、離乳食の目的である「味覚の刺激」は難しいでしょう。
お子様の初めて口にする食品が、そのようなものなんて寂しいと思いませんか?
・栄養や添加物が気になるならベビーフードを辞めるべき
味覚形成の上で大切な時期だからこそ、「ベビーフードに頼るべきではない」と僕は思います。
市販のベビーフードは、言ってしまえば「離乳食のアウトソーシング(外部委託)」です。
やはり、基本はママ自らが素材を選び、我が子のために離乳食を作ってあげた方が、安全で何より栄養価も失われずに済みます。
大事なので、もう一度書きます。「離乳食は、その子にとって人生で初めての口に入れる食べもの」なのです。
⇒自宅で作る離乳食の前提条件
基本は、親がご家庭で食べているものに、ちょっと手を加える程度で立派な離乳食になるはずです。
ただし、これには前提があって、正しい食を日頃から心掛けているという条件付きです。
例えば、「出汁を昆布やわかめなど素材からとる」とか、「醤油などの調味料は添加物まみれの偽物ではなく本物を使ってい」などです。
離乳食を作る際の食材や調味料が偽物では、市販のベビーフードと何ら変わりません。
参考:その醤油は本物?それとも偽物?【食卓に紛れ込む偽物調味料の話】
⇒気にし過ぎず、薄味で色んな食材を【食体験が目的です】
例えば味噌汁は、汁だけを薄めて飲ませればOKです。
そして、その日作った料理の一品の中から食べやすいものを選んで、消化をよくするために、加熱したり、柔らかくしたり、味を薄めたりするだけで、立派な離乳食になります。
雑誌やネット書いてある事を鵜呑みにして「あれはだめ、これはだめ」と言っていると、結局、市販のベビーフードに頼るのが一番楽になります。
※そのように仕向けるのが、お金を持っているベビーフード会社の戦略です。
あまり周りの情報に振り回されず、あなたのおばあちゃんに「昔はどのような離乳食を与えていたのか」尋ねてみるのが一番正しい答えが返ってくると思います。
離乳食は、「素材本来の旨味や甘味などで、味覚を刺激してあげること」。
つまり、「豊かな食体験」が大事なのです。
おすすめする4つのベビーフード【基本は手作りです】
仕事や家事、育児など日常的に今のママ達は忙し過ぎます。
調理済みで開封したら、どこでも衛生的な離乳食を食べさせられるのが市販のベビーフードの大きな特徴です。
原則、ベビーフードは避けるべきだと思いますが、人間は完璧ではありません。
・ベビーフードに頼ることが必要なこともある
先ほどの発言と矛盾するかもしれませんが、離乳食を手作り出来ないときはベビーフードに頼る必要もあると思います。
例えば、以下のような状態のときなどです。
育児に無理は厳禁です。このようなときは、以下の点に注意してベビーフードを使うのもありだと思います。
しかし、あくまでも、手作り離乳食の補助として活用することが前提です。
・ベビーフードは原則無添加、栄養や素材に配慮したものを選ぶ
使用するベビーフードは、原則、無添加で栄養や素材に配慮したものを選ぶべきです。
理由は今まで、書いてきたとおりです。
簡単ですが、いくつか該当するベビーフードを4つ紹介しますね。
僕のお店のお客様も、使用しているのを見かけたことがあるものです。
※但し、こちらも加熱処理等で他の離乳食同様、多少の栄養は失われていると思います。
⇒おすすめ1:Mi+ ミタス
#離乳食しんどい ですよね💦#がっつりマンデー でニトリ社長が絶賛した#ミタス なら壊れがちな必要な栄養素をしっかり摂ることができる🍅🍆🍄
— ちえ♡ (@chienolovely) January 12, 2020
選び抜かれたオーガニック食材をだから自分で作るより安心安全💛💚
育児ノイローゼにならないよう自分時間を確保しまししょ
🔜https://t.co/bZcA2j06T3 pic.twitter.com/FQZLMaNMv6
今、こだわり派ママ達の間でも有名ですよね。添加物一切不使用+契約農家の安全な野菜のみを使用した、Mi+ ミタスのベビーフード。
ちょっと値段は高めですが、ママの自由な時間を買ったと思えば安いと思うはずです。
食材探しから、このクオリティの離乳食を作ることは難しいでしょね。全額返金補償制度があるため、失敗もありません。
⇒おすすめ2:有機まるごとベビーフード
有機jas認証ほ場で作られた有機野菜をベースに添加物なしのベビーフードなので、完璧だと言えます。
こらなら、手を抜いても安心して子供に与えることができ、罪悪感もないでしょう。
⇒おすすめ3:赤ちゃんのためのお粥
国産有機栽培米100%に添加物0%なので、こちらも完璧です。
赤ちゃんが最初に口にするのが離乳食です。
初めて口にするお米はこのような有機jas認証米なら農薬、化学肥料、遺伝子組み換えなしで安心ですよね。
⇒おすすめ4:Little One’s
こちらは有機jas認証商品ではありませんが、食材は農薬・化学肥料不使用です。
こだわり抜かれた食材で作られた「3種類のおじや」がお子様の豊かな職体験のお供となってくれることでしょう。
まとめ:ママの愛情も食べる離乳食を
一見、「着色料、保存料、香料は使用していません」と書いてあり、安全で栄養価が高いと勘違いしてしまいそうな市販のベビーフード。
でもあなたは今日、以下のことをこの記事で学習しました。
大事なのでもう一度言いますね。赤ちゃんが最初に口にする離乳食です。
市販のベビーフードでアウトソーシング(外部委託)するのではなく、お母さんの愛情もたっぷり食べさせてあげられたら、お子様はどんなに幸せなことでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。