安全な鶏肉の選び方とおすすめ通販5選/かわいそうなブロイラー除く

記事テーマ(説明画像)

✔本記事の想定読者

・今、選んでいる鶏肉が不安で、ネットで購入できる安全な鶏肉を探している

・安全な鶏肉を選ぶために、必要な知識(着眼点)を教えて欲しい

本記事は、上記のような悩みを抱えている方向けの記事です。

注)値段は一般の鶏肉より高いため、コスパ重視の鶏肉を探している方は他サイトへお願いします。

✔本記事の内容

・オススメする安全な鶏肉の通販5選

オススメする安全な鶏肉の通販5選(説明画像)

・安全な鶏肉の選び方(たった3つに注意するだけ)

安全な鶏肉の選び方(たった3つに注意するだけ)(説明画像)

・国産若鶏(ブロイラー)を避ける理由【結論:かわいそうだから】

安全な鶏肉を求めるなら値段で判断しない(説明画像)

この記事を書いている僕は、オーガニックレストラン「やさいの庭Chiisanate」を経営しています。

オーガニックと食に精通した僕が書く記事なので、記事の信頼性は高いと思います。

オススメする安全な鶏肉の通販5選

国内鶏肉の流通割合:管理人作成

国内鶏肉の流通割合:「一般社団法人 日本食鳥協会資料」より管理人が作成したもの

おすすめ5選に行く前に、日本で流通する鶏肉の構成を勉強しておきましょう(上画像)。

実は、日本で流通する鶏肉の9割以上が国産若鶏(ブロイラー)です。

今回、紹介する鶏肉は日本でもほぼ流通していない赤系の銘柄鶏(2%)か地鶏(1%)になります

※なぜ、ブロイラーを除くかは後述します。

オススメする5つは、実際に私の経営するレストランでも検討したことがあり、この中の1つを今現在、私は使っています。

みつせ鶏

80日間という長期飼育で、とにかく風味と食感が売りの佐賀県産銘柄赤鶏です。

赤鶏さつま

生産履歴が明確かつ歯ごたえと風味が抜群、そして臭みがないの鹿児島県産銘柄赤鶏です。

古処鶏

エサを厳選し抗生剤等を一切使用しない福岡県の銘柄赤鶏。私のレストランでも利用しています。

つくば茜鶏

きめ細かい肉質やうまみ成分が最高の茨城県産銘柄赤鶏です。もちろんエサや薬剤投与問題も完璧です。  

宮崎地頭鶏

豊かな自然の中放し飼い、そして厳しい基準をクリアした宮崎の最高級の鶏肉。

ここで紹介した5つは、以下の点で一般に多く流通する鶏肉と差別化できます。

✔抗生物質等の薬剤を基本的に不使用あるいは極力抑えてあること

✔ブロイラーではなく、アニマルウェルフェアを意識した飼育をしているこ

おすすめなので、どれも優劣つけがたく飼育方法や薬剤投与の方法などに若干の違いがあるだけです。

ちなみに、家畜への抗生物質投与と人間への影響については、重要なので以下の記事でまとめています。

>>気になる!お肉(家畜)に使う抗生物質の影響【薬が効かなくなるよ】

・価格で選びたい方向けの鶏肉

値段で判断すれば、みつせ鶏が最も安くオススメです。

むね肉でいうと1kgが1,200円程度(あくまで参考です)になります。

国産若鶏(ブロイラー)がだいたい1kg500円程度なので、これでも2倍以上になります。

国産鶏肉にしては80日という長期飼育であるため、ブロイラーとは比べ物にならないうま味や風味、食感があります。

ただ、抗生物質と合成殺菌剤の薬剤は出荷前約60日まで与えています

しかし、薬剤投与は「出荷7日前まで」とされる日本の基準よりはかなり厳しく、スーパーの国産若鶏(ブロイラー)よりも安全性は高いと言えます。

・肉質重視で選びたい方向けの鶏肉

肉質重視でブランドとして客観性を求める方は、宮崎地頭鶏がオススメです。

飼育期間や飼育密度など、「みやざき地頭鶏」の認証を受けるには細かな基準があります

それらを全てクリアした鶏肉でなければ「みやざき地頭鶏」と名乗ることはできません。

ブロイラーが50日程度で出荷されるのに対し、みやざき地頭鶏は110~150日と2~3倍長く飼育されます

鶏舎の脇には放牧地を設け日中は放し飼いし、飼育密度は1mあたり2羽以下など、他とは比較にならないほど厳しく管理されます。

その分、値段は随分高くなり、むね肉1kgが先程の「みつせ鶏」の2倍以上です。

ということは、市販の国産若鶏(ブロイラー)の4倍以上の価格になります

地鶏の肉質は、鶏肉の中で一番グレードが高い最高級のお肉と言えるでしょう。

ただし、薬剤等は一切使用していない訳ではありません。

極力使わない生産者もいれば、一切使用しない生産者もいますので注意が必要です。

・値段と薬剤使用が気になる方向けの鶏肉

価格と薬剤使用が気になる方は、古処鶏赤鶏さつまをオススメします。

みつせ鶏より値段は高いですが、抗生物質や合成殺菌剤などの使用は通常の成長プロセスでは原則ありません

私はオーガニックレストランを経営していて、やはり薬剤使用が気になっていたので古処鶏を選びました。

「成長の過程で薬剤の使用があるみつせ鶏では心配だが、地鶏ほど高いお金を出してこだわり超高級鶏肉を購入できない」

古処鶏赤鶏さつまは、そんな方にオススメできる鶏肉です。

・関東近辺在住の方向けの鶏肉

私が九州在住なので、今まで紹介した鶏は全て九州産です。

でも、関東に住んでいれば、つくば茜鶏をお店で使っていたかもです。

価格は、古処鶏や赤鶏さつまより若干高めですが、送料を含めると検討する価値は絶対あると思います。

※茨城県の銘柄赤鶏で、つくば茜鶏を扱っている会社は関東方面が多いので、関東方面の方は送料を気にする必要がないかと思います。

・全飼育期間において、抗生物質、合成抗菌剤を一切使用なし

・ストレスを減らすために、一般ブロイラーより飼育密度を低く抑えた飼育

・ヒナよりNon-GMO指定配合飼料を使用

上記のように、かなり徹底した飼育をされています。

安全な鶏肉の選び方【たった3つに注意するだけ】

この5つ以外でも、安全なこだわりお肉を探される方もいるかと思うので、安全な鶏肉の選び方に触れておきます。

結論から言えば、安全な鶏肉の選び方のポイントはずばり、①飼育方法、②餌、③抗生物質の3つに注意することです。

具体的には、以下のとおりになります。

・飼育方法はアニマルウェルフェアを重視しているか

・餌は遺伝子組み換えや農薬が使用されていないか

・抗生物質は不必要に家畜に投与されていないか

詳細は以下の記事で解説していますので、ご参考下さい。

参考:安全な肉や卵の選び方総まとめ【飼育方法・餌・抗生物質に要注!】

国産若鶏(ブロイラー)を避ける理由【結論:かわいそうだから】

スーパーで見かける国産若鶏(ブロイラー)を選ぶのは、好ましくありません。

なぜなら国産若鶏(ブロイラー)は、通常なら100日以上かけて大人になる鶏を品種改良によって40~50日に短縮したかわいそうな鶏だからです。

異常な筋肉の発達で長く生きられないなど、ブロイラーが急速に成長する副作用は、「かわいそう」と言わざるを得ません。

鶏自身が望まない急成長は、人間の都合の押し付けで完全にアニマルウェルフェアを無視しています。

参考:ブロイラーとはかわいそうな鶏か?品種改良された国産若鶏の実態

生産性だけが重視されたブロイラーは、結果、心身ともに不健康で食す私達にも影響があります。

まとめ:安全な鶏肉は値段で判断しないこと

安全な鶏肉を選ぶのであれば、多少割高になるのは受け入れる必要があります。

なぜなら、一般の鶏肉のように生産性や効率性は重視しないため、生産コストが高くなるためです。

ポイントは、エシカル消費かなと思います。鶏肉の購入に限らず、世界は今エシカル消費に向かって進んでいます

以下の記事は、マインド面でお肉の選び方にもかなり勉強になると思います。

>>アニマルウェルフェア進展の鍵は消費者【できることはエシカル消費】

ここで紹介した5つの鶏肉以外にも、あなた自身が納得できる素晴らしい鶏肉に出会うことを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


✔記事で紹介した安全な鶏肉<オススメ通販5選:まとめ>

みつせ鶏価格で選びたい方向けの鶏肉

みやざき地頭鶏肉質重視で選びたい方向けの鶏肉

古処鶏:値段と薬剤使用が気になる方向けの鶏肉

参考記事⇒古処鶏をレビューする【抗生剤不使用の安全な鶏肉ならコレ!】

赤鶏さつま:値段と薬剤使用が気になる方向けの鶏肉

つくば茜鶏:関東近辺在住の方向けの鶏肉