賞味期限と消費期限の違いは何?実は賞味期限切れでも食べられる話

オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

この記事にたどり着いたあなたは、賞味期限と消費期限について調べていると思います。

・賞味期限と消費期限の違いは何だろう?

・どちらも、期限を1日でも過ぎたら食べない方がいいの?

この記事はこんなことを考えている方のために書きました。

知っているようで知らない賞味期限と消費期限の違いは、消費者の問題だけではなく社会全体の問題でもあります。

記事を読めば、賞味期限と消費期限の違いや期限の決められ方、行き過ぎた鮮度思考が食品廃棄や偽装表示の問題に発展することが理解できます。

このお話しは、できるだけ鮮度がよいものを選ぶ傾向にある消費者に、是非知っておいて欲しいことです。

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

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賞味期限と消費期限の違い

賞味期限切れのクイズ

突然ですが問題です。

冷蔵庫に入ってある納豆があり、「これいつ買ったのかな?」と表示を確認すると、賞味期限 2019.11.27と記載がありました。

今日は、2019.11.28で1日過ぎています。

ここであなたはどのような行動をとりますか?

1:1日くらい大丈夫と思い食べる

2:賞味期限が過ぎたので廃棄する

正解は・・・・・

理由は次で説明しますが、私はの答えは「1:1日くらい大丈夫と思い食べる」です。

実は、賞味期限と消費期限の違いは、1か2の違いになります。

品質が急速に劣化しやすいか否か

それでは、賞味期限と消費期限の違いをざっくりと解説します。

日常の生活では、以下のことだけを覚えておけばいいと思います。

消費期限

弁当、惣菜、生菓子など品質が急速に劣化しやすい食品。

期限を過ぎたら食べない方がよい。

賞味期限

缶詰、スナック菓子など、それ以外の食品。

おいしく食べることができる期限。

この期限を過ぎても、「すぐ食べられない」ということではない。

冒頭の「賞味期限切れクイズ」の納豆は、表示が賞味期限であるので1日過ぎたくらいでは食べてもOKです。

消費者の誤解

賞味期限や消費期限について、消費者に誤解されているのが購入後の商品の状態です。

あまり知られていませんが、賞味期限も消費期限も開封前のみ有効です。

消費者が開封した後は、食品の中に微生物が入り込み品質劣化が始まります

その状態では、食品メーカーが食べられる期間の保証はできません。

なので、賞味期限も消費期限も開封後は、速やかに食べることが大前提です

賞味期限はどのように決まるのか?

賞味期限は国が示す方法に沿って、理化学試験や微生物試験など客観的観点から製造会社が決めています

その設定される根拠を知れば数日期限が過ぎても食べることに問題ないことが分かるはずです。

本当はもっと長い賞味期限

製造会社が自社の検査で求めた「食べることが可能な期間」に、食べものの特性に合わせて「1未満の安全係数」を掛けます。

例えば菓子製造会社が、自社の検査でこのスナック菓子は「100日間食べることができる」としました。

それに、安全係数0.8を掛けると100×0.8で賞味期限は80日となります。

しかし、多くの企業は安全係数をもっと厳し目に使います

安全係数を0.6や0.5など厳しくするのです。

すると、先の賞味期限は100×0.6=60日や100×0.5=50日と短くなります

賞味期限が短くなるのは消費者が原因

なぜ、企業はこのように賞味期限をあえて短くする必要があるのか?

その多くは、私達消費者に原因があります

消費者が食品をしっかり保管しないことを考慮すると、期限を短くした方が「傷んでいる」というようなクレームが少なくなります。

また、消費者は期限が短いほうが鮮度が高く質が良い、期限が長いと保存剤のような添加物が入っていると思いがちです。

このように、消費者の鮮度思考に対応して、企業は必要以上に賞味期限を短くするのです。

消費者の過剰な鮮度思考がもたらす問題

覚えていますか?昔(私が子供の頃)、食品表示は賞味期限ではなく、「製造年月日」でした。

製造年月日から、賞味期限に変更されたのは、製造した日がひと目で分かるため、消費者が1日でも新しいものを求めた結果、大量の売れ残りが発生していたからです。

消費者の行き過ぎた鮮度嗜好は、社会に大きな影響をもたらします

食品廃棄(食品ロス)問題

近年の大量廃棄の問題。

「食品ロス」という言葉がありますが、まだ食べられるのに廃棄する食品のことです。

「日本はたくさんの食料を海外から輸入するのに、たくさんの食品を廃棄する不思議な国」、これが海外の日本に対する感情です。

先程書いた、賞味期限の設定の根拠や、賞味期限が随分短めに設定されていたことを知っている消費者は、ほとんでいないと思います。

そのため、ちょとでも期限を過ぎると不安になり、まだ食べられるのに捨ててしまいます

賞味期限が食品の大量廃棄に影響を与えていることは間違いないでしょう。

~関連記事~

食品廃棄の問題は、「食品ロスの原因は何?食品ロスの現状と家庭でできる対策を考える」で詳しく解説していますのでご参考下さい。

 

 

企業の偽装問題

企業が賞味期限を偽装する事件がありますが、これもその影響の一つです。

表示の偽装は、消費者を騙す行為で絶対にいけません。

しかし前のセクションでも書いたように、最初は安全係数0.8×可食期間100日で賞味期限80日でもOKなスナック菓子を、消費者の鮮度嗜好に対応して、安全係数0.6×可食期間100日で賞味期限60日とします。

企業はこの差20日(80日-60日)なら、表示を変えて(偽装して)も消費者の健康上の問題はないと思っているのです。

そしてマスコミから叩かれ、消費者から厳しいバッシングを受け、営業停止などの社会的制裁を受けます。

当然の流れですが、マスコミにも、行き過ぎる消費者の鮮度嗜好が招いている事件だと報道して欲しいです。

まとめ

今日の話をまとめます。

・消費期限は期限を過ぎたら食べない方がよい。賞味期限はこの期限を過ぎても、「すぐ食べられない」ということではない。

・賞味期限は実は実際より随分短めに設定されている。

・私達の過度な鮮度思考が食品廃棄や企業の偽装問題にまで発展している。

 

これらのことが少しでも頭に入っているだけで、日々の買い物の仕方や購入した食べ物の食べ方・廃棄の仕方が変わってくるはずです。

そして、その一人ひとりの積み重ねが、食品廃棄や企業の偽装問題を改善してくれることでしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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