有機農業や自然農法、色々あるが違いは何?安全性と関係ない農法比較

有機農法や自然農法など、安全性の高い農法の違いが分からない方向けの記事です。

・有機農業や自然農など色々あるけど違いは何なの?

・どの農法が私達消費者にとって安全なの?

記事ではこのような疑問に答えます。

結論から言えばどの農法も大した違いはなく、安全性はさほど関係ありません

■□記事を読んで分かること□■

・各農法の違いは思想の違いであること

・安全な農産物は農法で選ぶのではなく生産者で選ぶ

この記事を書いている僕は、わずか6aの自家菜園級の畑で有機jas認証を取得し、子供の食と健康を専門にしたオーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営している変わり者です(笑)。

自分で実際に有機jasの認証取得し、日々、法律に基づき有機野菜を作っているので記事の信頼性は高いと思います。

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

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有機農業や自然農法、色々な農法の違いは何?

いわゆる安全性が高いと言われる、農薬や化学肥料を使わない農法。色々あり、消費者はどれが一番いいのか分かりませんよね。

ここでは、大事なポイントだけを解説しますね。

抑えるポイントは有機農業と慣行農業の違いだけ

農法の違いより大事なことがあります。それが有機農業と慣行農業の違いです。

農業には有機農業と慣行農業の大きく2つの形態があります

慣行農業:化学肥料や農薬を使う

通常の農家が行っている農業です。

化学農薬や化学肥料を使って作物を生産します。

中には、農薬や肥料を出来るだけ減らす努力をされている生産者もいます

作物の成長や病気、収穫時期や品質などある程度生産者がコントロールしやすく、市場が求める定時(いつも)、定量(同じ量を)、定質(同じ品質で)に適した農業です。

流通してスーパーやデパートに並ぶ多くの作物は、慣行農業で栽培されたものになります

<余談:よくある質問です>

「JAの安心・安全な農産物って報道されているのですが、JAの野菜は農薬を使っていないのですか?」と質問されたことがあります。

一般的に、JAの野菜は化学農薬や化学肥料を大なり小なり使っています

なのでJAの農産物は慣行農業に分類されます。

有機農業:化学肥料や農薬を使わない

農林水産省では有機農業を次のように定義しています。

・化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない

・遺伝子組換え技術を利用しない

・農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

これだけでは理解が難しいと思いますので少し解説しますね。

有機農業が先に書いた慣行農業と大きく違う所は、人間の都合(経済性や生産性)のみを重視しないことです。

自然の仕組みを理解して、田んぼや畑にいる動植物全体のバランスを考えながら作物の生産活動を行います

だから、先程の定義にあった化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術を使用しないのです。

このような理由から、有機農業は慣行農業に比べて生産者の意思で作物をコントロールするのが難しくなります。

なので、市場が求める定時(いつも)、定量(同じ量を)、定質(同じ品質で)に適さない農業です

スーパーの端っこに、ちょこっとしか置いてなく、量や品目が少ないのはそのためです。

そして、この有機農業の中に有機農法や自然農法など、消費者が安全性に迷う農法が入っています

農法分類:自然農法は有機農業に含まれる!

有機農業と慣行農業の違いを踏まえて、あなたが気になっている農法の違いを以下のように分類しました。

これは学術的なものでなく、あくまでブログの管理人である僕が考えているものです。

このように、有機農業はその思想や考え方で自然農や自然農法、有機農法や炭素循環農法などに枝分かれしていきます

実際には自然農と有機農法を組み合わせたものなど、多種多様な農法が存在します

ただ、これら全ての農法は有機農業に含まれるので、以下の点は共通しています。

★どの農法でも、人間の都合(経済性や生産性)のみを重視しない

★自然の仕組みを理解して、田んぼや畑にいる動植物全体のバランスを考える

農法の違いは単なる思想の違い

それでは、各農法は具体的に何が違うのでしょう?結論から言えば「思想の違い」に過ぎません。

簡単に各農法の解説をしておきます。

自然農

本当に何もせず、自然に任せて作物を作る究極の有機農業です

肥料は一切使いません。

耕さず草を刈らず、種は花咲かじいさんみたい播くなど普通の農家では考えられないような農法です。

自然農法

自然農に比べると作り方は、少しゆるくなります。

肥料は与えないか植物性のものを少々与える程度です。

畑は耕したり耕さなかったり、除草もしたりしなかったりと、作物を作ろうとする農家の意思が感じられ、自然と共生しながら臨機応変に対応していきます

炭素循環農法

土壌微生物活動を最も重視します。

肥料は炭素資材が主体ですが、除草もしますし、耕うんもします。

自然農法に似ていますが、とにかく土壌微生物を意識していることが他との違いです

有機農法

上記3つにはない大きな特徴として、国がJAS法という法律で管理して、有機JAS認証制度があることです

参考:有機jasと無農薬の違いは何?【ずばり法律に基づく栽培か否かです】

上記3つは、この認証を受けていないため「有機●●」などと表示して消費者に販売することは法律で禁止されています

※有機○○と表示して販売するためには、有機JAS認証を取得する必要があります。

しかし、動物性堆肥を使用したり、除草したり、畑を耕したりと生産者によっては、慣行農業に近いところもあります

要するに、「肥料を使う・使わない」、「草を取る・取らない」、「認証がある・ない」などちょっとした違いがあるだけで、農法の違いは思想(考え方)の違いなのです。

農法と安全性は関係ない

混乱してきましたので、もう一度言います。

自然農であれ自然農法であれ、炭素循環農法であれ有機農法であれ、化学合成の農薬や肥料を使用せず、環境に負荷をかけないようにしていることは同じです

・・巷でよく聞く噂・・

○「自然農は有機農法の農産物と比較して味が濃く美味しい」

○「有機農法は有機JAS認証があるため自然農より安全」

このような、各農法間で争いを展開しているメディアやサイトがありますが、自然農も有機農法も同じ有機農業で仲間なのです

結論を言えば、どの農法が一番安全でどの農法が危険などとは言えないと私は思うのです。

農法ではなく生産者の思想が重要

有機農業から枝分かれするそれそれの農法は農産物を作る生産者の思想や考え方で、安全か否かが大きく影響します。

僕のように有機農法で有機JAS認証を取得していても、ほとんど肥料を使わず、基本的に耕さなないなど自然農法に近い方もいます。

一方、同じ有機農法でもトラクターで耕し有機質肥料をたっぷり使う生産者もいます。

要するに、農法とはその生産者の思想です

生産者が今まで人生で経験したこと、食に対する価値観、知識の深さや属する組織などで思想は変わってきます。

そしてその思想が、肥料を使うか使わないか、耕すか耕さないか、草を取るか取らないか等少しずつ変わっていて、それが農法となっているに過ぎません。

大事なのは、生産者が枝分かれするその農法をなぜ採用しているのか?

生産者の思想や考え方を、あなた自身が確認することです

そのためには、生産者と顔を合わせて話してみて下さい。

畑に行って、どのように野菜が作られているか確認して下さい。

そのようにして、あなたがこの方の野菜は大丈夫だ。

と認めれば、それがあなたにとって世界で一番安全な野菜になるのです。

まとめ

今日、書いた記事のおさらいです。

・農法は単なる思想の違いで、どれが一番安全とは言えない

・世界で一番安全な野菜は、あなたが信頼できると認めた生産者が作った野菜

・安全な農産物に出会うためには、あなた自身が生産者の考えを知る必要がある

 

これが、あなたの質問に対する僕の答えです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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