中食ブームが意味するものは?栄える中食産業と滅ぶ家庭の味

こんにちは。

宮崎県で、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

日本惣菜協会が2018年に発表した内容によると、2017年の中食市場規模は初めて10兆円を超えたそうです。

8年連続で市場の拡大が続き、その規模はついに10兆円の大台に乗ったとのこと。

日本では空前の中食ブームですが、あなたは「中食」って何だろう?と思いませんでしたか。

中食ブームの裏で失われているものがあることをご存知ですか?

記事を読めば、中食と内食や外食の違い、そして中食ブームの理由やブームの裏に潜む問題が分かるようになります。

中食産業が栄えるほど、家庭の味は滅んでいくという皮肉

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

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中食とは?

農林水産省では「中食」を、以下のように説明しています。

レストラン等へ出かけて食事をする外食と、家庭内で手作り料理を食べる「内食(ないしょく)」の中間にあって、

市販の弁当やそう菜等、家庭外で調理・加工された食品を家庭や職場・学校・屋外等へ持って帰り、

そのまま食事として食べられる状態に調理された日持ちのしない食品の総称。

なるほど。うまい言い方ですね。

外食でもなく家庭食(内食)でもなく、ちょうどその中間という意味

中食には以下のようなものがあります。

冷凍食品 / お惣菜やサラダ / 調理パンや調理麺 / テイクアウトやケータリング料理 / 市販の弁当やおにぎり・サンドイッチ

これらを見て、「私は一度も中食を利用したことがない」という方はいないと思います。

それくらい私達の身近にある中食ですが、なぜ今、中食ブームなのでしょう。

消費者ニーズに応え続ける中食

ブームが起こるには、必ず消費者ニーズがあります。

そしてその消費者ニーズは、性別や年代によっても異なってきます。

色んな見方や考え方があると思いますが、私は次のように大きく2つ分類して考えています。

共働き世帯のニーズ高齢者や単身世帯のニーズ

この2つのニーズに、中食は見事に応えているためブームが起きていると思うのです。

共働き世帯のニーズ

私がまだ小学生だった頃、共働き世帯はとても少なく、多くの家庭ではお母さんが朝・昼・夜の3食料理の準備やお弁当を作っていました。

それが、いつの頃からかお母さんが外に働きに出る家庭が多くなります(今はこちらの方が多いですよね)。

夫婦共働きと言われるものです。

この世帯が、食について一番望んでいるのが時短です

仕事で疲れた体にムチを打って食材を買いに行き、献立を考えながら食材を選び、家に帰ればお腹をすかせた子供や夫のために料理をする。

しかもこれが毎日。

私は男ですが、これをしている妻や、世の中の女性たちには頭が下がります。

これらの時間を全て短縮出来たら、どんなに素晴らしいでしょう。

中食は、材料を一つ一つ購入する必要もなければメニューを考える必要もありません

家に帰れば料理もする必要がないため、美味しい食べ物を家族皆がすぐに食べることができます

中食はこのように、共働き世帯のニーズを見事に捉えているのです

高齢者や単身者のニーズ

結婚する前の独身男性、独身女性、そして子供が巣立った後の高齢社世帯が該当します。

この方達のニーズは、色んな種類をちょっとずつ手軽に食べたいことです

共働き世帯のように、たくさん食材を買い込む必要がありません。

※普通に食材を買うと1人で食べきれなく、腐らせてしますのです。

また、日々の忙しさや高齢に伴う体の変調などによって、料理ができない状態です。

中食は、食べ切れるくらいのお惣菜をパック詰めしたり、腐らない冷凍食品でいつでも食べられるようにしたりと、見事にこの方達のニーズに答えているのです

栄える中食産業と滅ぶ家庭の味

このように、中食にはメリットが多く、私も含めて中食を否定できる日本人はいないと思います。

ですが、これだけは記事を読んでくれるあなたに、伝えたいと思っています

中食産業が栄えるほど家庭の味は滅んでいくことです。

中食市場規模が、8年連続で市場の拡大が続いていると言うことは、コンビニや食品スーパー、冷凍食品会社などの中食産業は繁栄しているということ。

その一方で、今まで家庭で丁寧に作られていた、愛情たっぷりの家庭料理は食卓から消えています

家庭料理が食卓から消えるということは、日本の「食」の崩壊を意味します。

今後、ダシの味が分からない、素材本来の味が分からない、人工的に添加する化学物質がなければ美味しいと感じない、そんな日本人がたくさん増えることでしょう

既に多くの方がご存知の通り、中食には食品添加物や脂肪分、塩分などがたくさん含まれていて、かつ、高カロリーで濃い味付けのものがとても多いです

このような理由から、中食を毎日の食事と考えることには無理があります。

それでも、消費者は、これらのリスクを許容した上で、中食のメリットの方が大きいと考え購入しているはずです

短期的な視点では料理の時短になるので、中食は便利で選びたくなるでしょう。

しかし、家族やお子様の身体の健康など長期的視点で考えれば、頻繁に選ぶ食品でないことは明らかです。

特に子供がいるご家庭では、味覚が敏感な子供の舌が中食の味に慣れると大変危険です

濃い味付けや、食品添加物で味や香りを調整したものでなければ、美味しいと感じない舌になるからです。

~関連記事~

お子様の味覚については、「味覚がおかしい子供が増えている?~大事にしたい味覚形成期の食~」で詳しく紹介していますのでご参考ください。

中食はecoでなく大量の食品廃棄を招く

中食について、もう一つ役立つ気になることをお話します。

中食は、製造した食品を包むために、大量のパックやプラスチック包装などを使います。

また、品不足を防ぐために、食品を大量に作ります。

これらは、売れなければ全て処分されます

日本では毎日、中食関係のゴミがどのくらいでているのか想像もつきません。

私達が中食を求めるほど、このようなムダは確実に増えていきます。

まとめ

国の乱れは、食の乱れと言われています。

 

中食が家庭料理に取って代わろうとしている今、もう一度、家庭の中で作る食事(内食)にも目を向けてみたいですね。

 

 

たまには、手を抜いて中食に頼ることも大事です。

ですが、空いた時間を見つけて、家族のために料理を作ることも同じくらい大事なことです。

 

家庭から手作り料理がなくなり、未来の日本の食卓がが中食に支配されないためにも・・・・

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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