日本食材でマクロビは危険!マクロビ派は食材の効果も考えるべき

こんにちは。

宮崎県で、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

この記事に辿り着いたあなたは、「マクロビオティック」のメリットやデメリットについての情報を収集しているはずです。

この記事は以下のように、マクロビについて情報収集しているあなたのために書きました。

★マクロビが健康的と聞くので、取り組んでみようと思っている

★マクロビを生活に取り入れたいけど、栄養面で大丈夫か心配

「今の日本におけるマクロビが、巷で言われているほど素晴らしいものとは到底思えない」。

オーガニックレストランを経営し自ら有機野菜を作る私は、マクロビについてこう思っています。

記事を読めば、マクロビという言葉やそれに基づく行動が大事なのではなく、正しい食材を使って初めてマクロビの効果が発揮されることが理解できます。

マクロビという思想だけが独り歩きして、肝心の食材が置き去りにされている実態

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

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マクロビとは?

マクロビとは、基本的に、玄米などの全粒穀物とたくさんの野菜を主に食べ、肉などを控える食事法です。

お肉などの動物性食品を、完全に禁止していない点がビーガンと異なります

マクロビには実践していく上で、「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」3つのキーワードがあります。

「身土不二」とは、身体と環境(土)は切り離せない(不二)という意味です。

人が健康に暮らしていくには、その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切という考え方です。

「一物全体」はその言葉通り、一つの物を丸ごと全体を食べる、という意味です。野菜なら皮、根、種も含め丸ごと食べましょうということです。

「陰陽調和」は、「体を締めるものは陽性で緩めるものは陰性」、「体を温めるものは陽性で冷やすものは陰性」といったような分け方をします。

暑い季節には陰性の食べ物、寒い季節には陽性の食べ物が向くなど、陰陽のバランス、調和が大切という考え方です。

出典:マクロビオティックWebより

この3つのキーワード、今の日本の農産物では全て無意味なものとなっています

以下のセクションから一つ一つ解説していきます。

今の日本で身土不二と一物全体は無意味

まずは日本の農産物の現状から。

日本における有機畑の割合はわずか0.2%程度。

言い換えれば、今の日本では、ほぼ100%が農薬や化学肥料を使った農業がされていています

そのため、農産物には例えわずかでも農薬が残留し、化学肥料を大量に使うため、えぐみや苦味が強く野菜本来の味はなくなっています

そして、農薬や化学肥料することが、畑の微生物や動植物の生命を絶たれます。

その土地で昔から育てられた伝統野菜は、大量生産・大量消費向けのF1品種に変わり味や栄養価は失われます

これらを頭にいれてもう一度、身土不二と一物全体を考えてみます。

身土不二が無意味な理由

身土不二は、健康に暮らしていくには、その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切という考え方です。

しかし、昔ながらの伝統野菜がなくなり、日本の農産物は種苗メーカーに支配されています。

これは、地域の野菜の味がなくなり、日本全国どこで作った野菜でも同じ形、同じ味、同じ栄養価を含むということです。

おまけに、日本のどこで作られた作物でも基本的に農薬が大量に使用されているのが現状です。

このような理由で、その土地の食材を選んでも必ずしも健康的とは言えません。

一物全体が無意味な理由

一物全体とはその言葉通り、一つの物を無駄なく丸ごと全体を食べるということです。

例えば、お米で言うと精米された白米ではなく栄養がたくさん残っている玄米がいいとされています。

しかし、先程も書いたとおり、日本の農薬使用量は世界トップクラス。

むしろ、精米を行いしっかりとお米をといだ方が、玄米よりも残留農薬が除去されます

野菜も同じです。

大量流通が優先されますので、葉、皮、果実、茎など全て部位がついた野菜は、まずスーパーで手に入れることはできません。

例えば、近くのスーパーに葉つき大根や人参が売っていますか?

そして、例え全ての部位が揃った野菜が売ってあっても、オーガニック表示がない以上、残留農薬の危険性があるため食べることはとても危険なことなのです。

~関連記事~

歪んだ市場が、農薬やF1種を増やす結果になることを、以下の2つの記事で紹介していますのでご参考ください。

F1種に追いやられた伝統野菜~種から始まる本物の野菜~

危険な農薬をなぜ使う必要があるの?畑で考える農薬のお話

旬を知らないと意味がない陰陽調和

確かに体を温める食べ物、冷やす食べ物など、陰陽を考えた食材選びはとても重要です。

しかしこれには前提条件があって、その食材ができる本当の旬の時期を知っていることです。

逆に言えば、食材の陰陽だけ知識として知っていても全く意味がありません。

例えばきゅうり。

きゅうりの旬は暑い夏です。

体を冷やす役割があるのでマクロビ的には陰性の食べ物だと言えます。

しかし、きゅうりはスーパーで1年中売られています。

理由は、ビニールハウスを使い、寒い冬でも暖房を炊いて夏のような気候を人口的に整えることができるからです。

きゅうりに限らず今の日本では、本当の野菜の旬に旬の野菜を作らず、旬ではない時期にその野菜を作って、高く売ることが当たり前になっています

このような日本で陰陽調和など言われても、多くの方がピンとこないと思うのです。

~関連記事~

旬野菜の春夏秋冬別の具体的効能は、「旬野菜で栄養を摂ろう~春夏秋冬、野菜には美味しくなる季節がある~」で紹介していますのでご参考下さい。

食の制限は栄養の制限

私は、マクロビが駄目だとは思っていません。

身土不二や一物全体、陰陽調和など、私達の健康と切っても切れない関係で、思想は素晴らしいと思います

ただ、今の日本の食材でマクロビを実践すると、書いてきたように健康になるよりむしろ、体を悪くすることがあると思っているのです。

このような状態で、マクロビで言われるお肉などの動物性食品を極力避けるとどうでしょう?

どんな食べ物からも栄養が取れない、いわゆる栄養不足の状態になってしまいます

結局、間違った食材を使って熱心にマクロビの教えを守ることで、肉を控えるなど自ら食に制限をかけ、栄養を体内に取り込むことを制限しているのです。

大切なことは、偏った考え方にはまり込まず、色んな思想のいいところを組み合わせるということ

私が思う(お店で実践している)食の考えも、以下のように一部マクロビを取り入れていますが、マクロビの思想全てを取り入れている訳ではありません

★身土不二や一物全体は残留農薬などの恐れがあるため、基本的にオーガニック(有機)食材で実践。

★均一化された低栄養の野菜を回避するため、畑で作る野菜は伝統野菜を中心にしてF1を極力使わない。

★野菜はその時期に出来る旬のものを中心にする。ハウスものは極力使わない。

★お肉やお魚などの動物性タンパク質は、私達の体に必要不可欠なので避けない。

★ただし、動物性の食材は、抗生剤などの薬が不使用なもの、エサや飼い方で生産性や効率性を重視していないものなど質にこだわり、大量でなく少量を大切にいただく

まとめ

このように、日本の食材の現状を見ていくと、マクロビをそのまま実践することが、危険だとお分かりいただけたと思います。

食については、マクロビの他、ビーガン、ベジタリアンなど色んな思想があります。

何を信じるかは個人の問題なので、「この思想が最も素晴らしい」とは言えません

しかし、どんな思想にも共通して言えるのは、食材が間違っていると意味がないということです。

私は、思想にハマりすぎて偏った栄養摂取にならないように、色んな思想を取り入れて、質の高い食材から様々な栄養をバランスよく取り入れることが大切だと思っています

最後までお読みいただきありがとうございました。

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