抗生物質で子どもが肥満?意外と知らない抗生物質の副作用のお話

こんにちは。

やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)のオーナー 兼 有機野菜を作っている高城です。

息子を病院に連れて行くと、医者が「はい、それでは抗生物質をだしておきますね」と言われることがあります。

その度、私は違和感を持つのですが、日本は「抗生物質を使いすぎている」と指摘されています。

私も小さい頃、風邪やインフルエンザで病院に行くと抗生物質を処方されていました。

でもよく考えてみると、抗生物質は「細菌」に効くのであって風邪やインフルエンザの「ウイルス」には効かないはずです。

ではなぜ、医者が風邪やインフルエンザで抗生物質を処方するのか?

医者にしてみれば、万が一の細菌による合併症(例えば二次的に肺炎になる等)に備えて念のためにということではないでしょうか。

このように大多数の人が、必要ない抗生物質を処方された経験があるはずです。

特に、病院によく行くことになる子どもになるとなおの事、必要ない抗生物質を処方されているでしょう。

今日はそんな抗生物質とあまり知られていないその副作用のお話です。

必要ない抗生物質の処方が、お子様にどのような不利益をもたらすのか?

そんな観点から書いていきます。

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抗生物質で家畜を太らせる

抗生物質と聞くと、「病気の予防」が頭に浮かぶ方が多いと思います。

それは事実ですが、あまり知られていないもう1つの役割があります。

それは、「家畜の成長を促す」添加剤であるということです。

1940年代にアメリカでは、抗生物質を人間の治療に使うより、低濃度で家畜の飼料に添加し、家畜の成長が促進されることが認められました

鶏や牛や豚の飼料に、毎日少量の抗生物質を混ぜるだけで家畜がどんどん大きくなるのです。

「あなたの体は9割が細菌」という書籍には以下のことが書かれています。

農家は、薬が成長を促すメカニズムについても、その結果についても知らなかった。

食料不足で価格が高騰していたこの時代、薬の費用よりも鶏が太ることで得られる利益が大幅に上回った。

以来、「治療量以下」の抗生物質を投与するのは畜産業での日常業務となった

ざっと推定すると、アメリカでは抗生物質の70%が家畜用に使われているという。

おまけに、抗生物質を使えば感染症を心配せずに狭い場所に多くの家畜をつめこむことが可能だ。

出典:「あなたの体は9割が細菌より」一部抜粋

この本は、体の中の微生物が肥満やアレルギーなどの現代病と、大きく関係していることを論理的に指摘しているお勧めの良書です。

私も初めてこの事実を知った時は驚きました。

家畜に抗生物質を投与するのは、人間と同じで「病気の予防のための薬」と考えていたからです。

抗生物質が家畜の成長を促進させる理由は、低濃度の抗生物質であっても腸内細菌まで駆逐して減少させることがあるようですが、その詳しいメカニズムは解明されていません

子どもの肥満を誘発する抗生物質

2005年にロンドンの学者ニコルソンは、肥満流行の原因は抗生物質だとういう説を主張し議論を呼びました。

先程、「抗生物質で家畜を太らせる」で記載しましたが、抗生物質が家畜を太らせるなら、人間を太らせないという保証はないというものです。

このことについては、色々と研究がされています。

家畜については、体重増の効果を最大限に発揮するには、出来るだけ早期に抗生物質を与えた方がいいとされています

そして、人を対象とした疫学調査で生後6ケ月以内に抗生物質を投与された子どもは、1歳になるまで抗生物質を使用していない子どもと比べて肥満になりすいことが研究により示されています(山本太郎,2017)。

家畜と同じように、人間でも抗生物質を与える時期が大きく影響していて、より生後早期に抗生物質を投与されることによって抗生物質の影響は強くなるようです

抗生物質と子どもの肥満の関係は以下のページでも指摘がありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

★生後5か月までの抗生物質投与、肥満の要因に 研究

★抗菌剤の幼畜や幼児への投与は成長促進・肥満をもたらす

耐性菌による薬が効かない赤ちゃん

肥満の他にも、必要ない抗生物質の使用が引き起こす問題があります。

それは耐性菌が生まれてしまうことです。

抗生物質を投与すると、体内の細菌はほぼ死にますが、中にはたまたま生き残る細菌があります。

生き残った細菌は、抗生物質の影響を受けることなく、どんどん増殖出来るようになります

その結果どのようなことが起こるのか?

以前、TVで報道されていたのですが、生後間もない赤ちゃんが細菌に感染して髄膜炎を発症しました。

抗生物質を投与したのですが、効かずに亡くなったそうです。

赤ちゃんの大腸菌から検出されたのは、抗生物質の効きにくい大腸菌

母親からもこの耐性大腸菌は検出され、母子感染の可能性があるというのです。

母親はどこで感染したか分からない薬剤耐性菌によって、大切な子どもの命を失うことになりました

Jim O’Neill レポートによれば、このまま対策が取られなければ、薬剤耐性菌に起因する死亡者数は、2050 年までに全世界において現在のがんによる死亡者数より多い年間1000万人に上と推定されています。

まとめ

世界中のたくさんの命を救ってきた抗生物質ですが、使い方次第では生命を脅かす存在になっています。

 

抗生物質は身体の中に存在する有害な細菌だけを攻撃するのではなく、身体に必要な例えば腸内細菌など、広範囲にわたる細菌も駆逐することは事実です

そして、そのことが肥満やアレルギーとも何らかの関連性があることが分かっています

 

私も1人の子どもがいる親なので、不必要な抗生物質には気をつけたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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