それでも子供の添加物の影響は気にしない?【味覚障害の事例紹介】

添加物の子供へ及ぼす影響が、気になっている親向けの記事です。

本記事の前半では、「なぜ子供への添加物は気にした方がいいのか」の答えを実例解説し、後半で添加物を扱う会社社員の本音に迫ります。

✔本記事のテーマ

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✔本記事の内容

・それでも子供の添加物の影響は気にしない?【味覚障害の事例紹介】
それでも子供の添加物の影響は気にしない?【味覚障害の事例紹介】(説明画像)
大人より子供の方が添加物を気にする必要がある理由
大人より子供の方が添加物を気にする必要がある理由(説明画像)
・「子供だけには添加物を避けて欲しい!」食品会社の社員の本音
「子供だけには添加物を避けて欲しい!」食品会社の社員の本音(説明画像)

✔記事の信頼性

この記事を書いている僕は、「子どもとオーガニック」をテーマにしたレストラン「やさいの庭 Chiisanate」を経営しています。

仕事柄、多くの子どもの食べ方を見る機会があります。そんな僕が書く記事なので、記事の信頼性は高いと思います。

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それでも子供の添加物の影響は気にしない?【味覚障害の事例紹介】

結論から言えば、添加物を子供に与えてすぐに健康被害に会うことはありません

なぜなら、添加物には定められた基準を守って食品が作られているからです。

でも、僕は以下の理由から、「子供の添加物の影響は気にするべき」だと思います。

・【体験談】添加物によって味覚障害を受けた子供の2つの共通点

オーガニックレストランで日々、親子の食べ方を見ている僕は、子供が添加物の影響を受けているか否かがすぐに分かります

理由は、皆、驚くほど共通点があるからです。

⇒素材本来のうま味や甘みが分からない

添加物の影響を受けている子どもは、既に2歳前後くらいからその兆候が見られます

そのような子供をお店で見ると、以下のような特徴があります(アレルギー等何らかの原因がある方を除く)。

・ストレート果実ジュースが飲めない(全く飲めない子もいます)

・りんごやバナナなどの果物を残す(一口サイズにカットしているのですが・・・)

このような子どもに、「美味しくなかったかな~?」と尋ねると、「甘くない」という答えが返ってきます。

通常の子供であれば、これらの天然素材の飲料物は「甘く」感じるはずです。その証拠に、食べる子供は驚くほどよく食べてくれます。

驚くことに、既にこのくらい年齢から、子供は味覚障害を受けていて、健全な舌を持つ子とそうでない子の差は大きく開いています

⇒母親がかばんの中に入れている離乳食や幼児食

味覚障害を受けている子供のもう一つの特徴は、親のかばんの中から、添加物が含まれる離乳食やおやつ、ジュースが出てくることです。

僕が目にしている物は、「調味料(アミノ酸等)」、「たんぱく加水分解物」、「酵母エキス」・・・・。

ぱっと見るだけでも、幼児の舌には刺激が強すぎる添加物が含まれています。

※添加物ではありませんが、味覚を狂わす、たんぱく加水分解物や酵母エキスについて、以下の記事で詳細に解説しています。

中には、ポテトチップスのような、大人が食べるおやつまで子供に与えている方もいます。

僕のお店は野菜料理で添加物を使わない店なのですが、そのような親御さんは大抵、提供するお料理も残しがとても多いのも共通点です。

参考:子供の好き嫌いや偏食は親のせい?出産前に直しておきたい食生活

・大人より子供の方が添加物を気にする必要がある2つの理由

このように、添加物による健康被害というよりも、「素材本来のうま味や甘さが分からなくなる」味覚障害の怖さを業務の中で感じる毎日です。

 

でも、世間で添加物の危険性を論じているのは大抵、大人についてです。ここでは、あまりスポットの当てられない「なぜ子供は添加物を気にする必要があるか」を解説します。

 

⇒【理由1】子供は大人より味覚が敏感で添加物の影響を受けやすい

結論から言うと、子供の方が大人より味覚が敏感で添加物の影響を受けやすいです。

なぜならば、舌にある味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じるセンサーが、大人より子供の方が圧倒的に多いからです。

 

味蕾(みらい)は生後数ヶ月後から発達し始めますが、ある時期をピークに減少していきます。そして、30~40代には子供時代の約3分の1まで減少します。

 

つまり、市販のお菓子や清涼飲料を飲んで、大人が甘いと感じれば、子どもの舌はもっと甘いと感じているはずです。

 

果物やストレートジュースのような素材の甘さと違って、お菓子や清涼飲料には、砂糖の数百倍~数千倍の甘さが含まれる添加物(人工甘味料)が含まれています

 

そんなものが日常的に子供の口に入ればどうなるか・・・・

舌は、果物などの素材本来の甘さを感じなくなるのは当然の結果だと言えます。

 

⇒【理由2】子供は大人より体が小さく摂取量超過の恐れがある

添加物は食べ物から簡単に口に入るため、体が小さい子供は許容量を簡単に超えてしまうのも問題です。

基準があるとは言え、大人と子供では、添加物が含まれるおやつやジュースを体内に入れた時の許容量が違うということです。

ここを分かっていない方は、添加物の安全性だけを信じ、大人と同じ食べ物を子どもに与えてします危険があります。

「子供だけには添加物を避けて欲しい!」食品会社の社員の本音

ここまでは、なぜ子供の添加物は避けた方がいいのかを解説してきました。

それでは、添加物を含む食品を作っている会社の社員は、自分の子供に添加物を与えることを気にしていないのでしょうか?その答えがこの章にあります。

・食品添加物の神様でさえ自分の子供には添加物を避けた

「パパ、なんでそのミートボール、食べちゃいけないの?」

・・「とにかくこれは食べちゃダメ、食べたらいかん!」皿を取り上げ、説明にもならない説明をしながら、胸がつぶれる思いでした。

ドロドロのクズ肉に添加物をじゃぶじゃぶ投入して作ったミートボールを、我が子が大喜びで食べていたという現実。

出典:食品の裏側 みんな大好きな食品添加物 p41抜粋

書かれてある、「ドロドロのクズ肉に添加物をじゃぶじゃぶ投入して作ったミートボール」を作ったのが本の著者である安部司さんです。

安部さんは食品添加物の元トップセールスマンで、食品添加物の神様と言われていました

難しい話しは抜きにして、誰よりも添加物に詳しくなりたければ、安部さんが書いた2冊の添加物の本をお勧めします。

>>食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

>>食品の裏側2 実態編: やっぱり大好き食品添加物

 

・食品企業の元社員である僕も子供への添加物は避けます

この記事を書く僕も、かつて、ハムソーセージの製造会社に勤務し、大量の添加物を扱っていました。

 

そして、今、スーパーに置いてある添加物たっぷりのハムソーセージは絶対に買いませんし、妻にも買ってこないように伝えてあります

理由は、含まれる添加物の量や役割を知っているから怖いのです。自分勝手ですみません。

 

でも、あれだけの添加物をハム・ソーセージに投下する現場を目にすれば、あなたも僕と同じ気持ちになるはずです。

 

このことは、以下の記事で解説していますので、興味のある方はご覧下さい。

 

安部さんも僕も同じで、食品添加物を使う現場で働いた人の多くは、自分にとって大切な人(家族・恋人・友達など)に添加物まみれの食品を口にして欲しくないと思っています

 

まとめ:大事にしたい子供の味覚形成期の食

大切なので、もう一度書いておきます。

添加物を含む食品を食べたからといって、子供にすぐに健康被害はでません

でも、あなたの日々の食品の選択の在り方次第では、確実に子供の味覚は破壊されていきます

特に、味覚形成の子供であるからこそ、日々の食材選びは気を付けて欲しいのです。

日常的に使う醤油や味醂などは、激安商品(偽物)を購入していませんか?

大人が食べ飲みするおやつやジュースを子供に与えていませんか?

これらのちょっとした、積み重ねが今ではなく将来、子供の健康に大きな影響を与えます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【関連記事】

添加物の減らす具体的な方法を、以下の記事で解説していますのでご参考下さい。

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